(仮訳)米国南東部産のラッパタケ属新種
Petersen, RH. et al., 2014. A new species of Gomphus from southeastern United States. North American Fungi. Available at: https://pnwfungi.org/index.php/pnwfungi/article/download/1280/824 [Accessed April 7, 2015].
【R3-01713】2015/04/07投稿

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3行まとめ

米国ルイジアナ州およびテキサス州において採集されたラッパタケ属菌を検討し、Gomphus ludovicianusとして新種記載した。
本種の新種記載にあたっては、北アフリカ産のG. crassipesとの比較を行い、分布域、生息環境、担子器の形態の差異を根拠とした。
また、本種はnrLSUに基づく分子系統解析でG. clavatusと近縁であったが、互いに単系統であることが統計的に強く示唆された。
Louisiana, Grant Parish, Kisatchie National Forest, Catahoula Dist. vic. Intersection LA 123 & FR 120 & CO 360

(新種)

Gomphus ludovicianus R.H. Petersen J. Justice & D.P. Lewis
語源…ルイジアナの
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【よく似た種との区別】
Gomphus clavatus(ラッパタケ)
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘表皮の菌糸が絡み合い匍匐するのではなく匍匐する菌糸から細長い菌糸が直立して短い毛状被をなす
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(Rosenberg’s PABの値から互いに単系統群であることが強く示唆される)
Gomphus crassipes
本種と異なり米国ではなくモロッコおよびアルジェリアに分布する
本種と異なりヒマラヤスギ属の森林に限って生息すると見られる
本種より担子器がずっと長い

(その他掲載種)

Gomphus crassipes (Dufour) Maire
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【よく似た種との区別】
Gomphus ludovicianus
本種と異なりモロッコおよびアルジェリアではなく米国に分布する
本種と異なりヒマラヤスギ属の森林に生息するという特徴を欠く
本種より担子器がずっと短い