(仮訳)ブラジル南部、大西洋岸森林産のクリイロイグチ属1新種
Magnago, AC. et al., 2018. A new species of Gyroporus (Gyroporaceae, Boletales) from Atlantic Forest in Southern Brazil. Nova Hedwigia. Available at: https://doi.org/10.1127/nova_hedwigia/2018/0471 [Accessed November 4, 2018] 【R3-05643】2018/11/4投稿

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3行まとめ

ブラジル、リオグランデ・ド・スル州およびサンタカタリーナ州の大西洋岸森林で採集された菌を検討し、Gyroporus austrobrasiliensisとして新種記載した。
本種は当初形態的に類似するG. castaneusと同定されたが、担子胞子のサイズや側シスチジアの形状などが異なっていた。
また、Singerによってアマゾナス州で採集された標本も本新種の特徴に合致したが、属レベルまでの同定に留められた。
Brazil, Rio Grande do Sul, Porto Alegre, Universidade Federal do Rio Grande do Sul, Morro Santana

(新種)

Gyroporus austrobrasiliensis A.C.Magnago
語源…ブラジル南部産の
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【よく似た種との区別】
Gyroporus castaneus(クリイロイグチ)
肉眼的形態が類似している(当初この種に同定された)
傘が橙褐色を帯びる
管孔が白色~帯黄色
柄が橙褐色を帯びる
肉に変色性を欠く
胞子紋が淡黄色
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジルではなく北半球などに分布する
本種と異なりコナラ属植物を主に宿主とする
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり側シスチジアが剛毛形~紡錘状でない
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Gyroporus purpurinus
肉に青変性を欠く
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジルではなく米国などに分布する
本種と異なり傘が橙褐色ではなく帯紫赤色
本種と柄の色が異なる
本種と異なり側シスチジアを欠く
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される