(仮訳)北米東部産のHalecania属1新種
Cutris, TJ. & Lendemer, JC. 2022. A new species of Halecania (Leprocaulaceae, Lecanoromycetes) from eastern North America. Journal of the Torrey Botanical Society. Available at: https://pubag.nal.usda.gov/catalog/7711406 [Accessed April 19, 2022] 【R3-09430】2022/4/19投稿

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3行まとめ

米国オハイオ州において砂岩に発生した地衣の一種を検討し、Halecania robertcurtisiiとして新種記載した。
本種は地衣体が平滑で連続的~亀裂状・小区画状であり、子器盤が帯赤色~さび色、地衣成分を欠くことなどで特徴づけられた。
本種は北米産の同属他種とは地衣体、子器、子嚢胞子の形態や地衣成分の有無などが異なり、他の地域のほとんどの種とも形態的に異なっていた。
USA. Ohio. Columbiana Co., Middleton Twp., Beaver Creek State Park, approx. 1.7 mi NE of the Bell School Rd./OH-7 jct

(新種)

Halecania robertcurtisii T.J.Curtis & Lendemer
語源…生物学者のRobert Curtis氏に献名
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【よく似た種との区別】
Halecania subsquamosa
米国に分布する
岩上生地衣である
本種と異なりオーストラリア、ブラジルにおける分布が知られている
本種と異なり地衣体が類鱗片状
本種と異なり子器縁部が永存的なレカノラ型
本種と異なり地衣成分を欠くのではなく未同定のテルペノイドを含む
Catillaria patteeana
岩上生地衣である
地衣体の形態が本種の老成したものと類似する可能性がある
地衣体が薄い
地衣体が帯緑色
地衣体が連続的~亀裂状
子器がビアトラ型である
本種と異なり粉芽を有する
本種と異なり子嚢胞子にペリスポアを欠く
本種と異なり側糸頂部が顕著に着色する
本種と異なり側糸頂部が顕著に膨大する
Rinodina oxydata
岩上生地衣である
子器縁部がシュードレカノラ型である
本種と異なり子嚢胞子が褐色
本種と異なり子嚢胞子が厚壁
Halecania pepegospora
同所的に分布する(米国)
本種より典型的には撹乱を受けた吹きさらしの生息環境に発生する
本種と異なり地衣体が暗灰色
本種と異なりブラスティディアを有する
本種と異なり地衣成分を欠くのではなく有する(アルゴプシン)
Halecania alpivega
北米に分布する
本種と地理的分布が異なる
本種と異なり地衣体が厚い
本種と異なり地衣体がややプラコジオイドである
本種と異なり子器縁部が永存的なレカノラ型
Halecania athallina
北米に分布する
本種と地理的分布が異なる
本種と異なり地衣体が完全に埋生する
本種と異なり子器がレキデア型
Halecania viridescens
北米に分布する
本種と地理的分布が異なる
本種と異なり岩上生ではなく樹皮生である
本種と異なり地衣体が明緑色
本種と異なり粉芽を有する
本種と異なりPD+赤色である
本種と異なり地衣成分を欠くのではなく有する(アルゴプシン)
Halecania ralfsii
生態的に非常に類似している
形態的に非常に類似している
本種より子嚢胞子のサイズが顕著に大きい
本種と異なり地衣成分を欠くのではなく有する