(仮訳)台湾産のHelicoön属新種
Goh, T-K. & Kuo, C-H. 2018. A new species of Helicoön from Taiwan. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.346.2.2 [Accessed March 6, 2020] 【R3-07108】2020/3/6投稿

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3行まとめ

台湾嘉義県の阿里山地域において河川に沈んだ腐朽材から見出された菌を検討し、Helicoön subglobosumとして新種記載した。
本種は分生子柄が非常に短く、分生子が大型類球形で単生することなどで特徴づけられた。
本属の検索表を掲載し、有用な分類形質として分生子のコイリングの方向性を採用した。
台湾嘉義県竹崎郷

(新種)

Helicoön subglobosum Goh & C.H. Kuo
語源…類球形の(分生子の形状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Helicoön gigantisporum
アジアに分布する
淡水環境に生息する
水中に沈んだ材から生じる
有性世代が知られていない
分生子が平伏する菌糸から側枝として生じる
分生子柄が短い
分生子が大型
分生子のフィラメントの幅の範囲が重なる
分生子が暗褐色
分生子のコイリングが時計回りである
分生子のフィラメントが隔壁部分で僅かに狭窄する
分生子表面が平滑
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり台湾ではなくオーストラリア、タイなどに分布する
本種より分生子柄の幅が狭い
本種より分生子のサイズがずっと大きい
本種と異なり分生子が褐色ではなく帯黄褐色
本種と異なり分生子が類球形ではなく樽形、広楕円形
本種より分生子のコイリングの数が多い
本種より分生子の柄が短い
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Helicoön doliiforme
分生子のサイズの範囲が重なる
分生子が暗褐色
分生子のコイリングが時計回りである
本種より分生子のフィラメントの幅が広い
本種と異なり分生子が類球形ではなく樽形
本種より分生子のコイリングの数が少ない