(仮訳)シッキム・ヒマラヤ産のサンゴハリタケ属新種
Das, K., Stalpers, J. & Eberhardt, U., 2011. A new species of Hericium from Sikkim Himalaya (India). Cryptogamie, Mycologie. Available at: http://www.bioone.org/doi/abs/10.7872/crym.v32.iss3.2011.285 [Accessed April 14, 2015].
【R3-01736】2015/04/15投稿

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3行まとめ

インド、シッキム州西部の森林で採集された菌を検討し、Hericium bharengenseとして新種記載した。
本種は子実層托が複雑に分枝する点、担子胞子のサイズおよび装飾などで近縁種と区別された。
また、本種は現地では”Dhago chyau”または”Thakre chyau”と呼ばれ、食用きのことして珍重されていた。
India, Sikkim, Upper Bhareng

(新種)

Hericium bharengense K. Das, Stalpers & Eberhardt
語源…バーレン産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Hericium erinaceus(ヤマブシタケ)
インドに分布する
ツガ属植物と関係を持つことがある
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が複雑に分枝することがない
本種と子実体の形状が異なる
本種と異なり子実体の針のサイズが顕著に大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(アジア産標本と5塩基の差異)
Hericium coralloides(サンゴハリタケモドキ)
インドに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体の主軸が細長いのではなく太く短い
本種と異なり子実体の主軸が顕著に垂れ下がるという特徴を欠く
本種と異なり子実体の最初の分枝が二叉分岐ではなく多叉分岐
本種と異なり子実体の針が子実体下面に均等に分布する
本種より担子胞子のサイズが大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Hericium cirrhatum(フサハリタケ)
インドに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり小菌帽の配置が規則的
本種と異なり小菌帽が基部で結合する
本種と異なり小菌帽上面が粗い突起を有するか小刺状
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子が平滑~僅かに粗面ではなく平滑
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Hericium abietis
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が極めて大型
本種と異なり子実体が硬い瘤から生じる
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(13塩基の差異)