(仮訳)インド洋のクリスマス島に産したLeiorreuma属1新種
McCarthy, PM. 2022. A new species of Leiorreuma Eschw. (lichenized Ascomycota, Graphidaceae) from Christmas Island, Indian Ocean. Australasian Lichenology. Available at: https://www.anbg.gov.au/abrs/lichenlist/Australasian_Lichenology.html [Accessed July 18, 2022] 【R3-09702】2022/7/18投稿

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3行まとめ

クリスマス島の熱帯雨林で採集された樹皮生地衣の一種を検討し、Leiorreuma norsticticumとして新種記載した。
本種は地衣体がオリーブ色で子器盤に粉霜を伴い、子嚢が8胞子性、子嚢胞子が帯褐色非アミロイドでノルスチクチン酸を含むことなどで特徴づけられた。
本種は子嚢胞子の小室数やその他の形態形質、または地衣成分が類似する同属他種とは果殻の厚さや子嚢胞子のサイズ、地衣成分の種類などが異なっていた。
Australia. Christmas Island, Murray Road, 3.5 km NNE of ‘Central Area Workshop’

(新種)

Leiorreuma norsticticum P.M.McCarthy
語源…ノルスチクチン酸の
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【よく似た種との区別】
Leiorreuma nornotaticum
オーストラリアに分布する
果殻が炭化する
子嚢胞子の小室数が6
本種と異なりクリスマス島ではなくオーストラリア北東部およびソロモン諸島などに分布する
本種より果殻基部が厚い
本種と異なり地衣成分としてノルノタト酸、ヒポプロトセトラル酸を含む
Leiorreuma taiwanense
果殻が炭化する
地衣成分としてノルスチクチン酸を含む
本種と異なりクリスマス島ではなく台湾などに分布する
本種と異なり子器盤が黒色である
本種と異なり子器盤が溝状で両端が先細りになる
本種より果殻がずっと厚い
本種より子嚢胞子が短い
Leiorreuma nicobarense
子器の顕微鏡的形態が類似している
本種と異なりクリスマス島ではなくニコバル諸島などに分布する
本種より子器が顕著である
本種と異なり果托の縁がかなり厚い
本種より果殻基部が厚い
本種と異なり地衣成分としてコンスチクチン酸およびスチクリン酸を含む
本種と異なり主要な地衣成分としてノルスチクチン酸を含むという特徴を欠く
Leiorreuma explicans
地衣成分としてノルスチクチン酸を含む
本種と異なりクリスマス島ではなく米国などに分布する
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり子嚢胞子が類石垣状