(仮訳)ギンサンの葉ふるい病に関係するLophodermium属菌の新種
Gao, X-M. et al., 2013. A new species of Lophodermium associated with the needle cast of Cathay silver fir. Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-012-0817-y [Accessed March 6, 2014].
【R3-00469】2014/03/06投稿

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3行まとめ

中国の広西チワン族自治区で、絶滅危惧種のギンサンに発生した葉ふるい病の病原菌をLophodermium cathayaeとして新種記載した。
本種は宿主の見た目を悪化させるだけでなく、生長を著しく阻害した。
本種はL. pinastriと誤同定されたこともあったが、アナモルフを中心に複数の形質が異なり、分子系統解析でも区別された。
中国広西チワン族自治区桂林市龍勝各族自治県花坪自然保護区

(新種)

Lophodermium cathayae Y.R. Lin, H.Y. Huang & C.L. Hou
語源…ギンサン属の
※2014年3月6日現在、MycoBank/Species fungorumには登録されていない。

【よく似た種との区別】
Lophodermium pinastri
形態的に類似している
ITS領域に基づく分子系統解析でごく近縁
本種と異なりギンサンではなくマツ属樹木を宿主とする
本種と異なり子嚢果の中央に小さな黒色の部分を持つという特徴を持たない
本種と異なり子嚢果に短い縦方向の裂け目を持つという特徴を持たない
本種と異なり子嚢果の”covering stroma”が”basal stroma”に達しない
本種より子嚢が長い
本種より子嚢胞子が長い
本種と異なり側糸の先端が膨大しない
本種と異なり側糸が不規則に分枝しない
本種と異なり分生子果が類円形の水疱状ではなく楕円形~長楕円形
本種と異なり分生子果の孔口が頂部ではなく側方に生じる
本種より分生子のサイズがずっと小さい
本種より帯線の数がずっと多い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lophodermium petrakii
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりギンサンではなくコウヨウザンを宿主とする
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される