(仮訳)タスマニア産のMazosia属1新種
Kantvilas, G. 2020. A new species of Mazosia (lichenised Ascomycetes: Roccellaceae) from Tasmania. Plant and Fungal Systematics. Available at: https://pfsyst.botany.pl/A-new-species-of-Mazosia-lichenised-Ascomycetes-Roccellaceae-from-Tasmania,127439,0,2.html [Accessed January 14, 2021] 【R3-08051】2021/1/14投稿

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3行まとめ

オーストラリア、タスマニア州およびビクトリア州で採集された樹皮生地衣の一種を検討し、Mazosia corticolaとして新種記載した。
本種は子嚢胞子の隔壁数が3で、プソロミン酸を含むことなどで特徴づけられた。
また、本新種を同じタスマニア州に分布する葉上生地衣のM. phyllosemaと比較検討した。
Australia, Tasmania, Ben Ridge Road

(新種)

Mazosia corticola Kantvilas
語源…樹皮生の
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【よく似た種との区別】
Mazosia phyllosema(ナメラフシアナゴケ)
子嚢胞子のサイズが類似している
本種と異なりオーストラリアのみではなくほぼ汎世界的に分布する
本種と異なり樹皮生ではなく葉上生である
本種と異なり共生藻がスミレモ属ではなくPhycopeltis属である
本種と異なり地衣成分を欠く
Mazosia carnea
樹皮生地衣である
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり地衣成分としてプソロミン酸を含まない
Mazosia endonigra
樹皮生地衣である
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり地衣成分としてプソロミン酸を含まない
Mazosia japonica
樹皮生地衣である
子器が地衣体表面に沈み込む
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり地衣成分としてプソロミン酸を含まない
Mazosia viridescens
樹皮生地衣である
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり地衣成分としてプソロミン酸を含まない
Mazosia leptosticta
樹皮生地衣である
子器が地衣体表面に沈み込む
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり地衣成分としてプソロミン酸を含まない
Mazosia bruguierae
樹皮生地衣である
子嚢胞子のサイズが類似している
本種と異なり子器が沈み込むのではなく著しく隆起する
本種と異なり地衣成分としてプソロミン酸を含まない

(その他掲載種)

Mazosia phyllosema (Nyl.) Zahlbr.
ナメラフシアナゴケ
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【よく似た種との区別】
Mazosia corticola
子嚢胞子のサイズが類似している
本種と異なりほぼ汎世界的ではなくオーストラリアのみに分布する
本種と異なり葉上生ではなく樹皮生である
本種と異なり共生藻がPhycopeltis属ではなくスミレモ属である
本種と異なり地衣成分を有する(プソロミン酸)