(仮訳)タスマニア産のコゲボシゴケ属地衣1新種
Kantvilas, G. 2018. A new species of Megalospora Meyen (lichenised Ascomycetes) from Tasmania. Cryptogam Biodiversity and Assessment. Available at: https://www.myresearchjournals.com/index.php/CBA/article/view/10767 [Accessed February 10, 2019] 【R3-05938】2019/2/10投稿

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3行まとめ

オーストラリア、タスマニアで採集された樹皮生痂状地衣の一種を検討し、Megalospora clandestinaとして新種記載した。
本種は子嚢が単胞子性、子嚢胞子が石垣状で、地衣成分としてパンナリンおよびゼオリンを含むことなどで特徴づけられた。
本新種を含むタスマニア産コゲボシゴケ属地衣8種の検索表を掲載した。
Australia, Tasmania, c. 500 m S of Circular Marsh, Gowan Brae

(新種)

Megalospora clandestina Kantvilas
語源…隠れた(生息環境と探索の困難さから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Megalospora kalbii
子嚢が単胞子性
子嚢胞子がlopadioides型
子嚢胞子が密な石垣状
本種と異なりオーストラリアではなく南米などに分布する
Megalospora lopadioides
オーストラリアに分布する
地衣体が灰色
地衣体がPd+橙色
子嚢が単胞子性
子嚢胞子がlopadioides型
子嚢胞子が密な石垣状
本種と異なりニュージーランドにおける分布が知られている
本種と異なり粉芽を欠く
本種と異なり蓚酸カルシウムの結晶を欠く
Megalospora queenslandica
オーストラリアに分布する
子嚢が単胞子性
子嚢胞子がlopadioides型
子嚢胞子が密な石垣状
Megalospora occidentalis
オーストラリアに分布する
樹上生地衣である
粉芽のサイズの範囲が重なる
子嚢が単胞子性
子嚢胞子がlopadioides型
子嚢胞子のサイズの範囲が重なる
子嚢胞子が密な石垣状
蓚酸カルシウムの結晶を含む
本種と異なり亜高山帯の疎林ではなく湿潤な閉鎖林に生息する
本種と異なりTrymalium floribundumが宿主として知られている
本種と粉芽の配置が異なる
本種より粉芽のサイズが小さい傾向がある
本種と異なり粉芽が類円形
本種より子嚢胞子のサイズがやや大きい傾向がある