(仮訳)ニュージーランドの土壌に生じたMicarea属1新種
McCarthy, PM. & Elix, JA. 2020. A new species of Micarea (Pilocarpaceae) from soil in New Zealand. Australasian Lichenology. Available at: https://www.anbg.gov.au/abrs/lichenlist/AL87.pdf [Accessed September 14, 2020] 【R3-07686】2020/9/14投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

ニュージーランド、カンタベリー地方のナンキョクブナ林において珪質土に生じた地衣の一種を検討し、Micarea rubiformisとして新種記載した。
本種は子器が黒色瘤状で、子嚢胞子が比較的大型の0(-1)隔壁、主要な地衣成分として2′-O-メチルペルラトリン酸を含むことなどで特徴づけられた。
本種は同じ成分を含むM. tubaeformisや地衣体の形態が類似するM. melaenidaとは子器、子嚢胞子の形態や地衣成分の有無などが異なっていた。
New Zealand. South Island, Canterbury, track to Cass Saddle from Field Station, Sugarloaf Bush

(新種)

Micarea rubiformis P.M.McCarthy & Elix
語源…キイチゴの形の(子器の集まりの様子から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Micarea tubaeformis
地衣成分として2′-O-メチルペルラトリン酸を含む
本種と異なりニュージーランドではなくオーストラリアなどに分布する
本種と異なり地衣体が球形~小区画状
本種と異なり頭状体を有する
本種より子嚢胞子が長い
本種より子嚢胞子の幅が狭い
本種と異なり子嚢胞子が糸状
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が0(-1)ではなく3-7
本種と異なり粉子器を有する
Micarea melaenida
地上生地衣である
地衣体の形態が類似している
子器が帯黒色
子実下層が帯赤褐色~紫褐色
本種と異なりニュージーランドではなくオーストラリア、南アフリカ、ヨーロッパなどに分布する
本種と異なり子器が瘤状ではなく凸形~半球形
本種と異なり子実上層が暗い紫褐色
本種より子嚢胞子の幅が顕著に狭い
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が0(-1)ではなく主に1
本種と異なり地衣成分を欠く