(仮訳)中国山東省産のMutinus属1新種
Zhou, Z-L. et al., 2023. A new species of Mutinus (Phallaceae, Phallales) from Shandong Province, China. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.583.2.5 [Accessed February 7, 2023] 【R3-10314】2023/2/7投稿

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3行まとめ

中国山東省の森林で採集された菌を検討し、Mutinus taishanensisとして新種記載した。
本種は稔性部位が赤色円錐形、偽柄が淡赤色~赤色、担子胞子が比較的小型であることなどで特徴づけられた。
本種は同属他種とは子実体の稔性部位や不稔部位の色や形状などが異なっていた。
中国山東省泰安市泰山風景区竹林寺

(新種)

Mutinus taishanensis P. M. Wang & Z. L. Zhou
語源…泰山産の
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【よく似た種との区別】
Mutinus cartilagineus
本種と異なり子実体の稔性部位が赤色ではなく橙色、黄褐色~帯褐色
Mutinus zenkeri
nrLSU+atp6+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体の稔性部位が赤色ではなく帯褐色
nrLSU+atp6+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Mutinus fleischeri
nrLSU+atp6+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体の稔性部位が赤色ではなく桃色
nrLSU+atp6+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Mutinus albotruncatus
nrLSU+atp6+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体の不稔部位が白色
nrLSU+atp6+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Mutinus annulatus
本種と異なり子実体の不稔部位が白色
Mutinus borneensis(コイヌノエフデ)
本種と異なり子実体の不稔部位が白色
Mutinus boninensis(シマイヌノエフデ)
本種と異なり子実体の不稔部位が白色
Mutinus caninus var. albus(シロキツネノロウソク)
nrLSU+atp6+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体の不稔部位が白色
nrLSU+atp6+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Mutinus proximus
本種と異なり子実体の不稔部位が白色
Mutinus rugulosus
本種と異なり子実体の不稔部位が白色
Mutinus elegans(タヌキノベニエフデ)
nrLSU+atp6+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり偽柄が濃桃色
nrLSU+atp6+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Mutinus caninus(キツネノロウソク)
nrLSU+atp6+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり偽柄が淡桃色
nrLSU+atp6+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Mutinus bambusinus(キツネノエフデ)
nrLSU+atp6+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体の稔性部位が頂部までグレバに覆われず、末端が不稔である
nrLSU+atp6+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Mutinus penzigii
アジアに分布する
本種と異なり中国ではなくジャワ島などに分布する
本種と異なり子実体の稔性部位が小皺状ではなくペグ状突起を有する
Mutinus minimus
本種と異なり子実体の稔性部位が偽柄の全高の1/5-1/4ではなく1/8-1/6を占める
Mutinus bicolor
本種と異なり偽柄が赤色ではなく頂部が緑色で基部が赤色