2020年9月1日 （仮訳）Pithoascus属1新種および本属菌のFerula ovinaを宿主とするエンドファイトとしての初報告 Tazik, Z. et al., 2020. A new species of Pithoascus and first report of this genus as endophyte associated with Ferula ovina. Mycoscience. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354020300024 [Accessed September 1, 2020] 【R3-07647】2020/9/1投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ イランにおいてFerula ovinaの根からエンドファイトとして分離された菌を検討し、Pithoascus persicusとして新種記載した。 本種は1種を除くどの本属菌よりも大きな子嚢果を形成し、その殻壁が最も厚い一方、分生子のサイズが最小であることなどで特徴づけられた。 本種はP. aterおよびP. lunatusと系統的に近縁であったが、有性世代と無性世代の両方が見られた点などが異なっていた。 Iran, Khorasan Razavi province, Zoshk highlands （新種） Pithoascus persicus Tazik & Rahnama 語源…ペルシャの 【よく似た種との区別】 Pithoascus lunatus 子嚢胞子の形状が類似している ITS+nrLSU+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイランではなくドイツなどに分布する 本種と異なり植物ではなく皮膚などから分離される 本種より子嚢果のサイズが小さい 本種と異なり無性世代が知られていない ITS+nrLSU+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pithoascus stoveri 植物の根から分離される ITS+nrLSU+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイランではなく米国などに分布する 本種と異なりオオウイキョウ属ではなくフダンソウ属植物などから分離される 本種より子嚢果のサイズが小さい ITS+nrLSU+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Pithoascus ater ITS+nrLSU+TEF1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり植物ではなくヒトの爪などから分離される 本種と異なり有性世代が知られていない 本種より分生子のサイズが大きい ITS+nrLSU+TEF1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される