(仮訳)インド産のPlectocarpon属地衣の1新種
Joshi, Y. et al., 2016. A new species of Plectocarpon (Roccellaceae, lichenised ascomycetes) from India. Acta Botanica Hungarica. Available at: http://www.akademiai.com/doi/abs/10.1556/ABot.58.2016.3-4.3 [Accessed November 7, 2016].
【R3-03455】2016/11/07投稿

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3行まとめ

インド、クマーウーン・ヒマラヤにおいて様々なウメノキゴケ型地衣に寄生した地衣の一種を検討し、Plectocarpon diedertzianumとして新種記載した。
本種は子器が黒色の円形~リレラ状で表面が炭質、子嚢が4胞子性で、子嚢胞子が無色で幅が狭く3隔壁であることなどで特徴づけられた。
本種とウメノキゴケ型地衣を宿主とする同属他種の形質比較表を掲載した。
India, Uttarakhand, Pithoragarh district, Gangolihat, Futsil Sacred forest

(新種)

Plectocarpon diedertzianum Y. Joshi, Upadhyay & Chandra
語源…Paul DiederichおよびDamien Ertz博士に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Plectocarpon opegraphoideum
本種と異なりキウメノキゴケ属、ウメノキゴケ属、ハクテンゴケ属、およびウチキウメノキゴケ属地衣ではなくPseudocyphellaria homoeophyllaおよびP. multifidaを宿主とする
本種と異なり子実層がI+青色ではなくI+で速やかに赤変する
本種と異なり子嚢が4胞子性ではなく(4–)6胞子性
本種より子嚢胞子の幅が広い
Plectocarpon pseudosticta
本種と異なりキウメノキゴケ属、ウメノキゴケ属、ハクテンゴケ属、およびウチキウメノキゴケ属地衣ではなくPseudocyphellaria intricataおよびP. thouarsiiを宿主とする
本種と異なり子実層がI+で速やかに赤変する
本種と異なり子嚢が4胞子性ではなく(4–)6胞子性
本種より子嚢胞子の幅が広い
Plectocarpon latisporum
子器が円形
子器表面が疣状
本種と異なり子実層がI陰性
本種と異なり子嚢が4胞子性でない
本種と子嚢胞子のサイズが異なる
Plectocarpon bunodophori
子器が円形
子器表面が疣状
本種と異なり子実層がI陰性
本種と異なり子嚢が4胞子性でない
本種と子嚢胞子のサイズが異なる
Plectocarpon encausticum
同じウメノキゴケ型地衣を宿主とする
宿主にゴールを生じる
地衣体に”pseudomargin”を有する
子器が円形
子実上層がI+青色
子嚢胞子の隔壁数が3
“atra-brown”色素を有する
本種と異なりインドではなくフランス、ノルウェー、ロシア、スウェーデン、スイスなどに分布する
本種と異なり宿主がキウメノキゴケ属、ウメノキゴケ属、ハクテンゴケ属、およびウチキウメノキゴケ属地衣ではなくBrodoa属地衣
本種と異なり子器表面が疣状~リレラ状ではなく疣状
本種と異なり子実層がI+青色ではなくI+赤色
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり子嚢胞子のペリスポアが無色ではなく無色ではなくいくぶん褐色
本種と異なり子嚢が4胞子性ではなく6胞子性
Plectocarpon hypogymniae
同じウメノキゴケ型地衣を宿主とする
子器表面が疣状~リレラ状
子実上層がI+青色
子嚢胞子のペリスポアが無色
子嚢胞子の隔壁数が3
“atra-brown”色素を有する
本種と異なりインドではなくロシアなどに分布する
本種と異なり宿主がキウメノキゴケ属、ウメノキゴケ属、ハクテンゴケ属、およびウチキウメノキゴケ属地衣ではなくフクロゴケ属地衣
本種と異なり宿主にゴールを生じない
本種と異なり地衣体に”pseudomargin”を有さない
本種と異なり子実層がI+青色ではなくI+赤色
本種より子嚢胞子が短い
本種より子嚢胞子の幅が広い
本種と異なり子嚢が4胞子性ではなく(5-)8胞子性
Plectocarpon melanohaleae
同じウメノキゴケ型地衣を宿主とする
宿主にゴールを生じる
子実層がI+青色
子嚢胞子のペリスポアが無色
子嚢胞子の隔壁数が3
“atra-brown”色素を有する
本種と異なりインドではなくチリなどに分布する
本種と異なり宿主がキウメノキゴケ属、ウメノキゴケ属、ハクテンゴケ属、およびウチキウメノキゴケ属地衣ではなくMelanohalea属地衣
本種と異なり地衣体に”pseudomargin”を有さない
本種と異なり子器表面が疣状~リレラ状ではなく平滑~疣状
本種と異なり子実上層がI+青色ではなく青色から赤変する
本種と異なり子嚢が4胞子性ではなく(6-)8胞子性
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
Plectocarpon usneae
同じウメノキゴケ型地衣を宿主とする
子嚢胞子のペリスポアが無色
本種と異なりインドではなくルワンダなどに分布する
本種と異なり宿主がキウメノキゴケ属、ウメノキゴケ属、ハクテンゴケ属、およびウチキウメノキゴケ属地衣ではなくサルオガセ属地衣
本種と異なり宿主にゴールを生じない
本種と異なり地衣体に”pseudomargin”を有さない
本種と異なり子器表面が疣状~リレラ状ではなく平滑
本種と異なり子実層がI+青色ではなくI+赤色
本種と異なり子実上層がI+青色ではなくI+赤色
本種と異なり子嚢が4胞子性ではなく4-8胞子性
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が3ではなく(5-)6(-7)
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり”atra-brown”色素を欠く
Plectocarpon usneaustralis
同じウメノキゴケ型地衣を宿主とする
宿主にゴールを生じる
地衣体に”pseudomargin”を有する
子嚢胞子の隔壁数が3
“atra-brown”色素を有する
本種と異なりインドではなくチリなどに分布する
本種と異なり宿主がキウメノキゴケ属、ウメノキゴケ属、ハクテンゴケ属、およびウチキウメノキゴケ属地衣ではなくサルオガセ属地衣
本種と異なり子器表面が疣状~リレラ状ではなく疣状
本種と異なり子実層がI+青色ではなくI+赤色
本種と異なり子嚢が4胞子性ではなく6-8胞子性
本種と異なり子嚢胞子のペリスポアが無色ではなく無色で成熟すると褐色
本種より子嚢胞子のサイズが大きい