2019年2月15日 （仮訳）イタリア産のRhodocybe属Rufobrunnea節1新種 Vizzini, A. et al., 2018. A new species of Rhodocybe sect. Rufobrunnea (Entolomataceae, Agaricales) from Italy. MycoKeys. Available at: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30026668 [Accessed February 15, 2019] 【R3-05952】2019/2/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ イタリア、ヴェネト州で採集された菌を検討し、Rhodocybe fumanelliiとして新種記載した。 本種はRufobrunnea節に属し、子実体がキシメジ型で帯赤褐色、襞が直生し密、長い根状菌糸束を有し、担子胞子が楕円形、縁シスチジアが細長く波打ち、柄シスチジアを有することなどで特徴づけられた。 本種と同じRufobrunnea節の類似種との区別点などを記述した。 Italy, Veneto, Venezia, Chioggia, Riserva Naturale Integrale Bosco Nordio （新種） Rhodocybe fumanellii Ferrari, Vizzini & Fellin 【よく似た種との区別】 Rhodocybe matesina 同じRufobrunnea節に含まれる イタリアに分布する ITS、nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体がキシメジ型ではなくモリノカレバタケ型 本種より子実体の形状が細長い 本種と異なり傘が赤色を帯びない 本種と異なり傘に強い吸水性を有する 本種より柄の最大幅が狭い 本種と異なり肉が薄い 本種と異なり子実体にHygrophorus penarioides類似の臭いを有する ITS、nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rhodocybe asanii 同じRufobrunnea節に含まれる ITS、nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイタリアではなくトルコなどに分布する 本種と異なり広葉樹林ではなく針葉樹林に生息する 本種と異なり子実体がキシメジ型ではなくモリノカレバタケ型 本種より傘のサイズが小さい 本種と異なり襞の間隔がかなり密なのではなくかなり疎 本種と異なり襞が直生ではなく湾生する 本種と異なり根状菌糸束を欠く 本種と異なり子実体の味が僅かに穀粉状なのではなく不明瞭 本種と異なり子実体の臭いが温和な穀粉状～芳香状ではなく不明瞭 本種と異なり肉が薄い 本種と異なり肉が非常に脆い 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり縁シスチジアを欠く 本種と異なり柄シスチジアを欠く ITS、nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rhodocybe roseiavellanea（イナバノウラベニタケ） コナラ属植物の樹下に生じる 子実体ががっしりとしている 傘のサイズの範囲が重なる 傘表面に吸水性を欠く 傘肉が厚い 本種と異なりイタリアではなく北米などに分布する 本種と異なり襞が直生ではなく短く垂生～垂生する 本種より柄の幅が広い 本種と異なり根状菌糸束を欠く 本種と異なり子実体の味が僅かに穀粉状なのではなく温和 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく類扁桃形～楕円形 本種より縁シスチジアが短い Rhodocybe lateritia 同じRufobrunnea節に含まれる nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイタリアではなくタスマニアなどに分布する 本種より傘の最大幅が広い 本種と異なり傘が初め帯赤褐色でのちに煉瓦色、淡橙色～黄褐色なのではなく”burnt sienna”または帯赤褐色 本種と異なり傘が杯状 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり傘シスチジアを有する nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rhodocybe alutacea 同じRufobrunnea節に含まれる 子実体の味が穀粉状 本種と異なりイタリアではなく北米などに分布する 本種より傘のサイズが小さい 本種と異なり傘が臍状に窪む 本種と異なり傘縁部が内巻きあるいは内側に屈曲したままである 本種と異なり傘中央部表面が直立する小鱗片状～類綿毛状の小鱗片状 本種と異なり傘表面に吸水性を有する 本種より傘肉が薄い 本種より柄の幅が狭い 本種と異なり襞が直生ではなく垂生する 本種と異なり子実体の臭いが温和な穀粉状～芳香状ではなく穀粉状 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より縁シスチジアが短い 本種と異なり縁シスチジアの末端細胞がしばしば頭状 本種と異なり縁シスチジアに隔壁を有する Rhodocybe asyae 同じRufobrunnea節に含まれる ITS、nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイタリアではなくトルコなどに分布する 本種と異なり広葉樹ではなく針葉樹のリター上に生じる 本種より傘のサイズが小さい 本種と異なり襞が直生ではなく垂生する 本種より柄の幅が狭い 本種と異なり根状菌糸束を欠く 本種と異なり担子器が主に2胞子性 本種ほど担子胞子の形状が細長くない 本種と異なり柄シスチジアを欠く ITS、nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rhodocybe incarnata 同じRufobrunnea節に含まれる 本種と異なりイタリアではなくベネズエラなどに分布する 本種と異なり傘が初め帯赤褐色でのちに煉瓦色、淡橙色～黄褐色なのではなく初め焔赤色～焔緋色でのちに淡色になる 本種と異なり傘表面が粉状～類綿毛状 本種と異なり襞が白色～帯黄白色 本種より担子胞子が短い 本種より縁シスチジアが短い 本種と異なり傘表皮が毛状被 Rhodocybe pseudopiperita 同じRufobrunnea節に含まれる nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイタリアではなくタスマニアなどに分布する 本種と異なり傘に低い中丘を有し、その周囲が浅く窪む 本種と異なり子実体の臭いが温和な穀粉状～芳香状ではなく不明瞭または刈りたての芝生状 本種と異なり担子胞子に2型を有する 本種より担子胞子のサイズが小さいかまたは顕著に大きい 本種と異なり担子胞子表面が波打つ水疱状またはほぼ平滑 本種と異なり傘にシスチジア状細胞を有する nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rhodocybe roseiavellanea（イナバノウラベニタケ） 同じRufobrunnea節に含まれる コナラ属植物の樹下に生じる 子実体ががっしりとしている 傘肉が厚い 柄のサイズの範囲が重なる 子実体の味が温和 本種と異なりイタリアではなく北米などに分布する 本種と異なり襞が直生ではなく短く垂生～垂生する 本種と異なり根状菌糸束を欠く 本種より縁シスチジアが短い 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく類扁桃形～楕円形 Rhodocybe gemina 同じRufobrunnea節に含まれる ヨーロッパに分布する ITS、nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイタリアではなくヨーロッパ、アルジェリア、モロッコ、トルコなどに分布する 本種と異なり広葉樹林ではなく針葉樹林に生息する 本種と異なり襞が直生ではなく広く直生～やや垂生する 本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく類球形～広楕円形 ITS、nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rhodocybe gemina var. mauretanica 同じRufobrunnea節に含まれる ヨーロッパに分布する 本種と異なりイタリアではなくヨーロッパ地中海地域、アルジェリア、モロッコなどに分布する 本種と異なり子実体がキシメジ型ではなくモリノカレバタケ型～カヤタケ型 本種より傘の最大幅が狭い 本種と異なり襞が直生ではなく垂生する 本種と異なり縁シスチジアを欠く 本種と異なり柄シスチジアを欠く Rhodocybe gemina var. subvermicularis 同じRufobrunnea節に含まれる ヨーロッパに分布する 本種と異なりイタリアではなくヨーロッパ地中海地域、アルジェリア、モロッコなどに分布する 本種と異なり子実体がキシメジ型ではなくモリノカレバタケ型～カヤタケ型 本種より傘の最大幅が狭い 本種と異なり襞が直生ではなく垂生する 本種と異なり縁シスチジアを欠く 本種と異なり柄シスチジアを欠く Rhodocybe nuciolens 同じRufobrunnea節に含まれる 本種と異なりイタリアではなく北米などに分布する 本種と異なり腐植、砂質土壌、または腐朽材に発生する 本種と異なり子実体の形状が細長い 本種より傘肉が薄い 本種と異なり襞が直生ではなく短く垂生する 本種と異なり襞の間隔がかなり密なのではなくやや疎 本種より柄の幅が狭い 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく扁桃形～楕円形