(仮訳)北米西部産のStigmidium属新種
Kocourková, J. & Knudsen, K., 2009. A new species of Stigmidium (Mycosphaerellaceae, Ascomycetes) from western North America. Czech Mycology. Available at: https://web.natur.cuni.cz/cvsm/CM61104.pdf [Accessed June 29, 2017].
【R3-04162】2017/06/30投稿

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3行まとめ

北米西部においてダイダイゴケ属地衣の子器および地衣体に発生した地衣生菌の一種を検討し、Stigmidium hesperiumとして新種記載した。
本種はタイプBの周糸状体を有し、S. placynthiiグループに含まれた。
本種はS. placynthiiとは地理的分布および宿主が重なっていたが、子嚢胞子のサイズや有色圏紋の有無が異なっていた。
USA, California, Monterey Co., along the coast S of Asilomar, China Rock

(新種)

Stigmidium hesperium Kocourk., K. Knudsen & Diederich
語源…西の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Stigmidium placynthii
本種と異なりダイダイゴケ属地衣ではなくPlacynthium nigrumなどを宿主とする
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子に有色圏紋を有する
Stigmidium epistigmellum
カリフォルニア州およびメキシコに分布する
沿岸域に生息する
同じCaloplaca roseiなどのダイダイゴケ属地衣を宿主とする
本種と異なりCaloplaca coralloidesおよびC. texanaが宿主として知られていない
本種より子嚢胞子が長い
本種より子嚢胞子の幅が狭い
Stigmidium squamariae
本種と異なりダイダイゴケ属ではなくチャシブゴケ属地衣などを宿主とする
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子に有色圏紋を有する
Stigmidium clauzadei
本種と異なりダイダイゴケ属地衣ではなくVerrucaria nigrescensおよびV. viridulaなどを宿主とする
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり子嚢胞子に稀に有色圏紋を有する
Stigmidium cerinae
同じダイダイゴケ属地衣を宿主とする
本種と異なりCaloplaca stillicidiorumが宿主として知られている
本種と異なり周糸状体がタイプBではなくタイプAである
Stigmidium johnii
同じダイダイゴケ属地衣を宿主とする
本種と異なり米国およびメキシコではなくトルコなどに分布する
本種より子嚢胞子のサイズが大きい
本種と異なり子嚢果内菌糸系に”internal periphyses”のみを含み周糸状体を欠く