(仮訳)中国北東部産のTubaria属1新種
Zeng, H. et al., 2019. A new species of Tubaria (Tubariaceae, Agaricales) from northeast China. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.409.2.5 [Accessed December 8, 2020] 【R3-07940】2020/12/8投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

中国吉林省の広葉樹林において腐朽材に生じた菌を検討し、Tubaria squamataとして新種記載した。
本種は傘が小型で表面が毛状~鱗片状、担子胞子が類楕円形~楕円形で非アミロイド、縁シスチジアが類棍棒形~円筒形または瓶形であることなどで特徴づけられた。
中国産Tubaria属菌の検索表を掲載した。
中国吉林省吉林市蛟河市

(新種)

Tubaria squamata Y. Li & H. Zeng
語源…鱗片状の(柄の表面性状から)
※2020年12月8日現在、本種はMycoBank/Species fungorumに登録されていない。

【よく似た種との区別】
Tubaria furfuracea(チャムクエタケモドキ)
中国に分布する
担子胞子表面が平滑
側シスチジアを欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりカナダ、ドイツ、米国、イタリア、ノルウェーなどにおける分布が知られている
本種と異なり縁シスチジアが類棍棒形~円筒形または瓶形で時に頂部が細まるのではなく円筒形で頂部が頭状
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tubaria conspersa(チャムクエタケ)
子実体のサイズが類似している
傘の色が幼時類似している
担子胞子のサイズがほぼ同一
担子胞子の色がほぼ同一
担子胞子の形状がほぼ同一
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくフランスなどに分布する
本種ほど傘表面の羊毛状の被膜の名残が多くない
本種と異なり柄が白色でない
本種と異なり柄表面が羊毛状でない
本種と異なり縁シスチジアが様々な形状をとるという特徴を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tubaria aureosimilis
本種と異なり中国ではなくニュージーランドなどに分布する
本種と異なり傘が黄金色~黄褐色
本種と異なり被膜が黄色
本種と異なり縁シスチジアが類棍棒形~円筒形または瓶形で時に頂部が細まるのではなく棍棒形~小嚢状