(仮訳)ツガサルノコシカケ科の1新種、2新組み合わせ、および特記事項
Soares, AM. et al., 2017. A new species, two new combinations and notes on Fomitopsidaceae (Agaricomycetes, Polyporales). Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.331.1.5 [Accessed July 12, 2020] 【R3-07493】2020/7/12投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

ブラジルの大西洋岸森林で採集された菌を検討し、Rhodofomitopsis roseomagnaとして新種記載した。
本種は子実体が傘状で淡紫色~帯褐色、担子胞子が類円筒形~円筒形であることなどで特徴づけられた。
また、新組み合わせRhodofomitopsis flabellataおよびFomitopsis bondartsevaeを提唱し、新熱帯産Rhodofomitopsis属菌の検索表を掲載した。
Brazil, Pernambuco, Jaqueira, Reserva Particular do Patrimônio Natural Frei Caneca, Mata Caranha

(新種)

Rhodofomitopsis roseomagna Nogueira-Melo, A. M. Soares & Gibertoni
語源…ばら色の大型の(子実体の新鮮時の色とサイズから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Rhodofomitopsis cupreorosea
子実体がコルク質~材木質で硬い
傘が淡紫色~帯桃褐色
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より孔口のサイズが大きい
本種と異なり孔口が円形ではなく迷路状で屈曲する
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が類円筒形~円筒形ではなく楕円形
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rhodofomitopsis feei
ブラジルに分布する
形態的に類似している(当初この種と同定された)
孔口がほぼ肉眼では見えないほど小型
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりコスタリカ、メキシコ、オーストラリアなどにおける分布が知られている
本種と異なり傘が帯桃色~帯褐色ではなく淡桃色~黄褐色
本種と異なり傘表面が無毛で環紋を欠くのではなくビロード状で環紋を有する
本種より孔口のサイズが僅かに小さい
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が類円筒形~円筒形ではなく長楕円形~短円筒形
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Rhodofomitopsis flabellata (A.M. Soares & Gibertoni) A.M. Soares & Gibertoni
旧名:Fomitopsis flabellata A.M. Soares & Gibertoni
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Rhodofomitopsis cupreorosea
新熱帯に分布する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が革質ではなく材木質で硬い
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が類円筒形~円筒形ではなく楕円形
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Fomitopsis bondartsevae (Spirin) A. M. Soares & Gibertoni
旧名:Pilatoporus bondartsevae (Spirin) Spirin
mycobank_logoSpecies_Fungorum