(仮訳)ミミナミハタケ属の新亜種およびITS領域の塩基配列に基づくその系統関係
Liu, Y. & Tolgar B., 2013. A new subspecies of Lentinellus and its phylogenetic relationship based on ITS sequence. African Journal of Microbiology Research. Available at: http://academicjournals.org/article/article1380189005_Liu%20and%20Bau.pdf [Accessed March 25, 2014].
【R3-00536】2014/03/25投稿

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3行まとめ

中国北東部で採集された菌を、Lentinellus castoreusの新亜種orientalisとして記載した。
本亜種は、基本種とは襞の間隔がより疎であることや、骨格菌糸が非アミロイドであることなどで区別された。
ITS領域に基づく分子系統解析でも本亜種の存在が支持され、ロシアおよび日本産の標本由来の配列も同一のクレードに含まれた。
中国吉林省白山市撫松県露水河鎮

(新亜種)

Lentinellus castoreus ssp. orientalis Yu Liu & T. Bau
語源…東洋の
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【よく似た種との区別】
Lentinellus castoreus
形態的に類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本亜種と異なりアジアおよびロシアではなく、アメリカ大陸およびヨーロッパに分布する
Lentinellus castoreus f. galeiformis
本亜種と異なりアジアおよびロシアではなく、アメリカ大陸およびヨーロッパに分布する
本亜種と異なり襞がやや疎ではなく密
Lentinellus castoreus f. ochropallidus
本亜種と異なりアジアおよびロシアではなく、アメリカ大陸およびヨーロッパに分布する
本亜種と異なり襞がやや疎ではなく密
Lentinellus castoreus f. pseudoporosus
襞がしばしばやや疎になる
本亜種と異なりアジアおよびロシアではなく、メキシコ~中米に分布する
本亜種と異なり無柄ではなく偽柄を持つ
Lentinellus ursinus(イタチナミハタケ)
形態が一見類似している
傘表面が綿毛状
本亜種ほど襞が厚くない
本亜種ほど襞が疎でない
本亜種と異なり骨格菌糸が非アミロイドでない