(仮訳)中国雲南省産の熱帯生LycoperdonMorganella亜属の1新種
Ye, L. et al., 2022. A New Tropical Species Of Lycoperdon Subgenus Morganella (Agaricales, Basidiomycota) From Yunnan Province, China. Chiang Mai Journal of Science. Available at: https://epg.science.cmu.ac.th/ejournal/journal-detail.php?id=11640 [Accessed August 1, 2022] 【R3-09744】2022/8/1投稿

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3行まとめ

中国雲南省の森林において腐植土や腐朽材に発生した腹菌の一種を検討し、Lycoperdon mengsongenseとして新種記載した。
本種は外皮が帯灰白色~濃灰色で微細な帯黒灰色の小粒に覆われ、内皮が幼時平滑で老成すると皺状、担子胞子が刺状であることなどで特徴づけられた。
分子系統解析で本種はLycoperdonMorganella亜属に近縁であった。
中国雲南省景洪市勐宋村

(新種)

Lycoperdon mengsongense L. Ye, P.E. Mortimer, & Karunarathna
語源…勐宋産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lycoperdon purpurascens(クロゲチャブクロ)
アジアに分布する
熱帯林に生息する
腐朽材に生じることがある
子実体のサイズが類似している
内皮が薄い
内皮が紙質
グレバが幼時綿質で成熟時粉質
“pseudocolumella”が不明瞭である
担子胞子の形態が類似している
“paracapillitium”が豊富である
“paracapillitium”が無色
“paracapillitium”が分枝する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくタイなどに分布する
本種と異なり子実体が球形または窪んだ球形ではなく類球形~窪んだ球形
本種と異なり外皮が帯灰白色~暗灰色ではなく暗い帯灰褐色~帯黒紫灰色および基部にかけて濃オリーブ黄褐色~オリーブ黄褐色
本種と異なり内皮が白色~暗褐色ではなく辛子色
本種と異なり内皮が平滑または老成すると皺状なのではなく僅かに光沢がある
本種と異なりグレバが幼時白色で成熟時淡褐色ではなく幼時白色で成熟時暗いオリーブ黄褐色
本種と異なり無性基部が白色~淡黄色ではなくトウモロコシ色
本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい
本種より担子胞子の刺が僅かに長い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される