2015年9月15日 （仮訳）イタリア産のつぼを有するカラカサタケ属新変種およびM. procera種複合体の観察 Vizzini, A. et al., 2011. A new volvate Macrolepiota (Agaricomycetes, Agaricales) from Italy, with observations on the M. procera complex. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2011/00000117/00000001/art00018 [Accessed September 15, 2015]. 【R3-02196】2015/09/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ 形態および分子データを基に、イタリア北部から新変種Macrolepiota rhodosperma var. velicopiaを記載した。 本変種はつぼがよく発達し、傘表面に被膜の名残を伴い、柄表面が微細な小鱗片状であることなどで特徴づけられた。 また、M. fuliginosaとM. permixtaのエピタイプ標本を指定し、両種をM. proceraの品種とした。 Italy, Piedmont, Turin, Venaria Reale, Parco Regionale La Mandria （新変種） Macrolepiota rhodosperma var. velicopia Vizzini & Contu 語源…豊富な被膜の 【よく似た種との区別】 Macrolepiota rhodosperma 同所的に分布する（イタリア、ピエモンテ州） ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本変種と異なり被膜を豊富に伴うという特徴を欠く 本変種と異なり肉が褐赤色に変色する 本変種より担子胞子が長い Macrolepiota pulchella 本変種と異なりイタリアではなく南米に分布する 本変種と異なり柄に装飾を欠く 本変種ほどつばが複雑でない 本変種より担子胞子のサイズが小さい Macrolepiota brunnescens 本変種と異なりイタリアではなく南米に分布する 本変種と異なり柄に装飾を欠く 本変種ほどつばの形態が複雑でない 本変種と異なり肉が白色で桃褐色に変色する 本変種より担子胞子のサイズが小さい Macrolepiota eucharis つぼを有する 本変種と異なりMacrolepiota節ではなくVolvatae節に含まれる 本変種と異なりイタリアではなくオーストラリアに分布する 本変種より傘のサイズが小さい 本変種と異なり傘表面に小型の黒色鱗片を伴う 本変種と異なり柄表面が一様に繊維状 本変種と異なりつばの上面がクリーム色、下面が黄褐色なのではなく両面が白色 本変種ほどつばの形態が複雑でない 本変種より担子胞子の幅が狭い 本変種より縁シスチジアの幅が狭い 本変種と異なり縁シスチジアが狭棍棒形、類紡錘形、瓶形、小嚢形、円筒形など多様ではなく円筒形 本変種と異なりクランプを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Macrolepiota velosa つぼを有する 本変種と異なりMacrolepiota節ではなくVolvatae節に含まれる 本変種と異なりイタリアではなく中国およびタイに分布する 本変種より傘のサイズが小さい 本変種と異なり傘表面に紫色~暗褐色の鱗片を伴う 本変種と異なり柄表面が微細な繊維状~小鱗片状 本変種ほどつばの形態が複雑でない 本変種より担子胞子のサイズが小さい 本変種より縁シスチジアが長い 本変種と異なり縁シスチジアが狭棍棒形、類紡錘形、瓶形、小嚢形、円筒形など多様ではなく常に円筒形 本変種と異なりクランプを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Italy, Liguria, Savona, Borgio Verezzi （新組み合わせ） Macrolepiota procera f. fuliginosa (Barla) Vizzini & Contu 旧名：Macrolepiota fuliginosa (Barla) Bon ※本種のレクトタイプおよびエピタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Macrolepiota procera（カラカサタケ） イタリアに分布する ITS領域の塩基配列が同一 本変種ほど傘が暗色を帯びない 本変種ほど柄が暗色を帯びない 本変種と異なり柄の装飾がほとんど崩壊しない 本変種と異なり肉が褐変しない Italy, Sardinia, M.S. Vittoria Esterzili （新組み合わせ） Macrolepiota procera f. permixta (Barla) Vizzini & Contu 旧名：Macrolepiota permixta (Barla) Pacioni ※本種のエピタイプ標本を指定した。 【よく似た種との区別】 Macrolepiota procera（カラカサタケ） イタリアに分布する ITS領域の塩基配列が同一 本変種と異なり肉が赤変するという特徴を欠く