(仮訳)中国産のタケ生息菌の新種、Arthrinium chinense
Jiang, N., Liang, Y-M. & Tian, C-M. 2020. A novel bambusicolous fungus from China, Arthrinium chinense (Xylariales). Sydowia. Available at: http://www.sydowia.at/syd72/T5-OA-Jiang-2818.pdf [Accessed February 13, 2020] 【R3-07042】2020/2/13投稿

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3行まとめ

中国陝西省においてタケの一種に発生した菌を検討し、Arthrinium chinenseとして新種記載した。
本種は同じく秦嶺山脈においてFargesia qinlingensisを宿主とするA. qinlingenseとは分生子の長さが異なり、異なる系統を形成した。
本種は、同属の近縁種2種とも分生子の長さが異なっていた。
中国陝西省秦嶺山脈火地塘

(新種)

Arthrinium chinense C.M. Tian & N. Jiang
語源…中国産の
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【よく似た種との区別】
Arthrinium paraphaeospermum
アジアに分布する
同じタケ類を宿主とする
ITS+tub2+tef1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくタイなどに分布する
本種と異なりFargesia属ではなくホウライチク属植物などを宿主とする
本種より分生子が長い
ITS+tub2+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Arthrinium rasikravindrae
アジアに分布する
同じタケ類を宿主とする
ITS+tub2+tef1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくタイ、オランダなどに分布する
本種と異なり土壌やセイシカズラ属植物などから分離される
本種より分生子が長い
ITS+tub2+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Arthrinium qinlingense
中国に分布する
同じFargesia qinlingensisを宿主とする
ITS+tub2+tef1に基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子が短い
ITS+tub2+tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される