(仮訳)ワスレグサ属の栽培植物に新たに発生した葉の病害にBotrytis属の新種が関連していた
Grant-Downton, RT. et al., 2014. A Novel Botrytis Species Is Associated with a Newly Emergent Foliar Disease in Cultivated Hemerocallis. PLOS ONE. Available at: http://dx.plos.org/10.1371/journal.pone.0089272.g007 [Accessed June 29, 2014].
【R3-00856】2014/06/29投稿

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3行まとめ

イギリスにおいて、ワスレグサ属栽培植物の”spring sickness”と呼ばれる病害に関連する菌類を調査した。
病変部から繰り返し分離された同一の菌を複数遺伝子に基づく分子系統解析により検討し、Botrytis deweyaeとして新種記載した。
in vitroでの病原性試験では、本種は宿主に病変を生じ、組織を迅速に壊死させることが示された。
UK, Oxford

(新種)

Botrytis deweyae van Kan, Terhem & Grant-Downton
語源…植物病理学者、菌学者のMolly Dewey博士に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Botrytis elliptica
栽培植物に病害を起こす
ワスレグサ属植物を宿主とする (Chang et al., 2001)
接種試験で生じる病変が類似している
G3PDH+HSP60+RPB2+NEP1+NEP2および個々の遺伝子に基づく分子系統解析で近縁(HSP60の配列が同一)
本種と異なりユリ属の植物を宿主とする
本種と異なり太陽光での培養下で大分生子を容易に形成する
本種と異なり接種試験でワスレグサ属植物に病変を生じない
G3PDH+HSP60+RPB2+NEP1+NEP2および個々の遺伝子(HSP60を除く)に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
本種とITS領域の高度に保存された配列が1塩基異なる