(仮訳)中国北西部において祁連圓柏 (Sabina przewalskii) に根株心腐病を引き起こしたPhellinidium属1新種
Cui, B-K. et al., 2015. A Novel Phellinidium sp. Causes Laminated Root Rot on Qilian Juniper (Sabina przewalskii) in Northwest China. Plant Disease. Available at: http://apsjournals.apsnet.org/doi/abs/10.1094/PDIS-03-14-0335-RE [Accessed May 25, 2017].
【R3-04056】2017/05/26投稿

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3行まとめ

中国青海省において根腐病のSabina przewalskiiから分離された菌を検討し、Phellinidium qilianenseとして新種記載した。
子実体は多年生で背着生、暗褐色で管孔を有し、担子胞子が無色楕円形平滑薄壁、1菌糸型でクランプを欠くことなどで特徴づけられた。
苗への接種試験により、本種が病原性を有することを示した。
中国海北チベット族自治州門源回族自治県仙米国家森林公園寺溝

(新種)

Phellinidium qilianense B.K. Cui, L.W. Zhou & Y.C. Dai
語源…祁連(山脈)産の
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【よく似た種との区別】
Phellinidium weirii(エゾノサビイロアナタケ)
形態的に類似している(この種に同定されたことがある)
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなく北米などに分布する
本種と異なりSabina przewalskiiではなくThuja plicataなどを宿主とする
本種より担子胞子のサイズが顕著に大きい
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phellinidium sulphurascens
中国に分布する
宿主に根株心腐病を引き起こす
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より分布域が広い
本種と異なり乾燥した場所ではなく湿った場所に発生しやすい
本種と異なりSabina przewalskiiではなくマツ科植物などを宿主とする
本種と異なり子実体が多年生ではなく一年生
本種より孔口のサイズが大きい
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される