(仮訳)韓国においてAcer pseudosieboldianumから分離されたAureobasidium属1新種
Lee, D-H. et al., 2021. A novel species of Aureobasidium (Dothioraceae) recovered from Acer pseudosieboldianum in Korea. Journal of Asia-Pacific Biodiversity. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2287884X21000911 [Accessed July 31, 2022] 【R3-09739】2022/7/31投稿

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3行まとめ

韓国京畿道の森林においてAcer pseudosieboldianumの葉から繰り返し分離された酵母を検討した。
形態学的検討および分子系統解析を基に、これをAureobasidium acericolaとして新種記載した。
本種はA. melanogenumとは系統的に近縁であったが、分生子や厚壁胞子のサイズなどが異なっていた。
韓国京畿道南楊州市

(新種)

Aureobasidium acericola D. Hyeon Lee, J. Y. Oh & Jong Kyu Lee
語源…カエデ属に生息する
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Aureobasidium melanogenum
分生子形成細胞が未分化である
二次分生子を形成する
菌糸に横隔壁を有する
ITS+nrLSU、ITS、nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子が短い
本種と異なり分生子が無色ではなく無色および暗褐色
本種と異なり分生子が球形~卵状~楕円形、直線状、稀に僅かに屈曲し、基部が丸いか類截断状であるのではなく楕円形
本種より厚壁胞子のサイズが大きい
本種と異なり厚壁胞子が単細胞ではなく1-2細胞である
本種より菌糸の最大幅が広い
本種と異なりコロニーが速やかに帯オリーブ黒色になり、2週間後に暗緑色になるのではなく中央がオリーブ褐色~黒色で縁部にかけて辛子色、2週間後に緑色~黒色となる
本種と異なりコロニーが平滑ではなく平滑でスライム状
本種と異なりコロニーに気生菌糸を欠くのではなく部分的に発達する
ITS+nrLSU、ITS、nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される