(仮訳)Pachira glabraの葉の斑点病を引き起こしたDiaporthe属1新種
Milagres, CA. et al., 2018. A novel species of Diaporthe causing leaf spot in Pachira glabra. Tropical Plant Pathology. Available at: https://doi.org/10.1007/s40858-018-0242-0 [Accessed August 9, 2018].
【R3-05382】2018/8/9投稿

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3行まとめ

ブラジル、ミナスジェライス州においてPachira glabraの葉の病斑に生じた菌を検討した。
形態学的検討および複数遺伝子領域に基づく分子系統解析からなる多相的アプローチにより、本種をDiaporthe pachiraeとして新種記載した。
接種試験により、本種の宿主に対する病原性を確かめた。
Brazil, Minas Gerais state, Viçosa

(新種)

Diaporthe pachirae C.A. Milagres, R. Belisário, D.B. Pinho, G.Q. Furtado
語源…Pachira属の
※2018年8月9日現在、本種はMycoBank/Species fungorumに登録されていない。

【よく似た種との区別】
Diaporthe infecunda
ブラジルに分布する
ITS+TUB+TEF1+CALに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりPachira glabraではなくSchinus terebinthifoliusおよびMaytenus ilicifoliaなどを宿主とする
本種と異なりエンドファイトとして分離される
本種と異なり稔性を欠く
ITS+TUB+TEF1+CALに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Diaporthe pyracanthae
宿主に対して病原性を有する
α分生子が無色
α分生子に2油滴を含む
ITS+TUB+TEF1+CALに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジルではなくポルトガルなどに分布する
本種と異なりPachira glabraではなくPyracantha coccineaなどを宿主とする
本種と異なり分生子果が半埋生ではなく表在性
本種と異なり巻きひげ状胞子塊が稀ではなく頻繁に見られる
本種よりα分生子のサイズが大きい
本種と異なりα分生子が楕円形~長楕円形で基部が丸いのではなく紡錘形で基部が截断状
ITS+TUB+TEF1+CALに基づく分子系統解析で明瞭に区別される