(仮訳)東アジア産Badimia属地衣の予備的研究
Wang, W-C. et al., 2021. A preliminary study of Badimia Vězda (Ramalinaceae) in East Asia. The Lichenologist. Available at: https://www.cambridge.org/core/journals/lichenologist/article/abs/preliminary-study-of-badimia-vezda-ramalinaceae-in-east-asia/1756926253E87298448F60FC2053010F [Accessed September 24, 2021] 【R3-08810】2021/9/24投稿

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3行まとめ

中国雲南省およびタイの熱帯雨林で採集された葉上生地衣の一種を検討し、Badimia xanthocampylidiaとして新種記載した。
本種は地衣体が淡黄色で黄色の疣と明黄色のキャンピリディアを有し、地衣成分としてイソウスニン酸を含むことなどで特徴づけられた。
また、B. multiseptataB. pallidula(中国新産種)、およびB.polillensis(中国・マレーシア新産種)を掲載し、本属地衣の検索表を作成した。
中国雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州勐臘県勐崙自然保護区

(新種)

Badimia xanthocampylidia W. C. Wang & J. C. Wei
語源…黄色のキャンピリディアの
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【よく似た種との区別】
Badimia dimidiata
同じBadimia節に含まれる
地衣体が不規則な疣状
本種と異なり中国およびタイではなくアフリカなどに分布する
本種と異なり地衣体が帯黄緑色~帯灰緑色でない
本種と異なり地衣体に黄色結晶を含むという特徴を欠く
本種と異なり地衣体の疣が黄色ではなくシャモア色
本種と異なり子器が褐色ではなく橙色で縁部がシャモア色
本種と異なり果殻の結晶が橙色ではなく無色
本種と異なりキャンピリディアが明黄橙色ではなくさび褐色
本種と異なり地衣成分としてイソウスニン酸ではなくウスニン酸を含む
Badimia tuckermanii
同じBadimia節に含まれる
果殻の結晶が橙色
本種と異なり中国およびタイではなく新熱帯などに分布する
本種と異なり地衣体の疣が黄色ではなく淡黄色~シャモア色
本種と異なりキャンピリディアが明黄橙色ではなくさび褐色
本種と異なり地衣成分として”3-methyl-asemone”ケモシンドロームを含む
Badimia galbinea
同じBadimia節に含まれる
旧熱帯に分布する
地衣体の疣が黄色
本種と異なり地衣体が顕著な帯青色
本種と異なり子器が褐色ではなく黄橙色
本種と異なりキャンピリディアが明黄橙色ではなくさび褐色
本種と異なり地衣成分としてイソウスニン酸ではなくウスニン酸を含む

(その他掲載種)

Badimia multiseptata Papong & Lücking
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【よく似た種との区別】
Badimia verrucosa
同じPseudogyalecta節に含まれる
本種と異なり子嚢胞子に5-7隔壁を有するのではなく部分的に類石垣状になる
本種より粉子が長い

(中国新産種)

Badimia pallidula (Krempelhuber) Vězda
ヨツハシゴケ
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【よく似た種との区別】
Badimia polillensis
同じPseudogyalecta節に含まれる
中国、マレーシア、新熱帯に分布する
キャンピリディアが白色~シャモア色
地衣成分としてゼオリンおよびウスニン酸を含む
本種と異なり地衣体の疣が疎らではなく密
本種より地衣体の疣のサイズが小さい

(中国、マレーシア新産種)

Badimia polillensis (Vainio) Vězda
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【よく似た種との区別】
Badimia pallidula(ヨツハシゴケ)
同じPseudogyalecta節に含まれる
中国、マレーシア、新熱帯に分布する
キャンピリディアが白色~シャモア色
地衣成分としてゼオリンおよびウスニン酸を含む
本種と異なり地衣体の疣が密ではなく疎ら
本種より地衣体の疣のサイズが大きい