(仮訳)熱帯オーストラリア産の特筆すべきRimularia属1新種
Kantvilas, G., Mccarthy, P. & Stuckey, B. 2008. A remarkable new species of Rimularia Nyl. (lichenized fungi: Trapeliaceae) from tropical Australia. Austrobaileya. Available at: https://www.researchgate.net/publication/280244250 [Accessed May 28, 2018].
【R3-05165】2018/5/29投稿

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3行まとめ

オーストラリア、ノーザンテリトリーの乾燥ユーカリ林で採集された地衣の一種を検討し、Rimularia cerebriformisとして新種記載した。
本種は低地の砂岩上の非常に過酷な環境に生じ、本属菌の多くが冷涼~寒冷な湿った環境に生じることからすると特異的であった。
本種は地衣体が視認されず、曲がりくねった子器を有し、ジロホール酸を含むことなどで特徴づけられた。
Northern Territory, Edith Falls

(新種)

Rimularia cerebriformis Kantvilas
語源…脳の形の(集まった子器の形状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Rimularia gyrizans
子器が曲がりくねった形状をとる
本種と異なりオーストラリアではなくヨーロッパおよび北米などに分布する
本種と異なり地衣体が視認されないのではなく良好に発達する
本種より子嚢胞子のサイズが顕著に小さい
本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸およびノルスチクチン酸を含む
Rimularia mullensis
子器が曲がりくねった形状をとる
本種と異なりオーストラリアではなくイギリスに分布する
本種と異なり地衣体が視認されないのではなく良好に発達する
本種より子嚢胞子のサイズが顕著に小さい
本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を含む
Rimularia gyromuscosa
子器が曲がりくねった形状をとる
本種と異なりオーストラリアではなく台湾に分布する
本種と異なり地衣体が視認されないのではなく良好に発達する
本種より子嚢胞子のサイズが顕著に小さい
本種と異なり地衣成分を欠く
Stephanocyclos henssenianus
オーストラリアに分布する
岩上生地衣である
顕著な地衣体を欠く
子器が曲がりくねった形状をとる
本種と異なり主に亜南極などに分布する
本種と異なり子嚢が典型的なRimularia型ではなく明瞭なPorpidia