2018年3月27日 (仮訳)室内環境から得られた好乾性コウジカビ属菌の調査、およびユーロチウム属類似の有性世代を形成するAspergillus節2新種の記載 Visagie, CM. et al., 2017. A survey of xerophilic Aspergillus from indoor environment, including descriptions of two new section Aspergillus species producing eurotium-like sexual states. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article_preview.php?id=11161 [Accessed March 27, 2018]. 【R3-04976】2018/3/27投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ カナダおよびハワイにおいてハウスダストから分離されたコウジカビ属菌の調査を実施し、Aspergillus mallochiiおよびA. megasporusの2新種を記載した。 両種は子嚢胞子が粗面で赤道面に溝を有し、後者は分生子が大型であることなどで特徴づけられた。 両種はエキヌリン類、イソエキヌリン類、キノラクタチン類などの化合物を産生した。 USA, California, San Mateo (新種) Aspergillus mallochii Visagie, Yilmaz & Seifert 語源…本種を最初に採集したカナダのDavid Malloch教授に献名 【よく似た種との区別】 Aspergillus appendiculatus 糞から分離される 子嚢胞子の赤道面に不完全な溝を有する 37°Cで生育不能 ITS、CaM、RPB2、ITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり米国、オランダではなくスイス、中国などに分布する 本種と異なりヒツジの糞や燻製ソーセージなどから分離される 本種より子嚢胞子のサイズが一般に大きい 本種より子嚢胞子表面が平滑に近い 本種と異なりアスペルフラビン、アスペレンチン類、ビサンスロン類、マイコフェノール酸などを産生する CaM、RPB2、ITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Canada, Nova Scotia, Wolfville (新種) Aspergillus megasporus Visagie, Yilmaz & Seifert 語源…大きな胞子の(分生子のサイズから) 【よく似た種との区別】 Aspergillus niveoglaucus 分生子が大型 CY20S 37°Cで生育不能 本種と異なりカナダ、オランダではなく中国などに分布する ITS、CaM、BenA、RPB2、ITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりハウスダスト、チョコレートバターではなく土壌などから分離される 本種よりDG18培地における生長が遅い CaM、BenA、RPB2、ITS+BenA+CaM+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される