2018年2月16日 (仮訳)米国東部において河川および灌漑用水から分離されたPhytophthora属クレード10の独特な新種、Phytophthora intercalaris Yang, X. et al., 2016. A unique species in Phytophthora clade 10, Phytophthora intercalaris sp. nov., recovered from stream and irrigation water in the eastern USA. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. Available at: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4772590/ [Accessed February 16, 2018]. 【R3-04858】2018/2/16投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国東部5州において河川および灌漑用水から分離された卵菌の一種を検討し、Phytophthora intercalarisとして新種記載した。 本種はHSAおよびCA培地において節間生薄壁の厚壁胞子を豊富に形成し、これは他の本属菌には知られていない特徴であった。 本種はヘテロタリックで全ての分離菌株の交配型がA1であり、分子系統解析ではクレード10に含まれた。 Rapidan Stream, VA, USA (新種) Phytophthora intercalaris X. Yang, Y. Balci, N. J. Brazee, A. L. Loyd & C. X. Hong 語源…節間生の(厚壁胞子の位置から) 【よく似た種との区別】 Phytophthora gallica 生長速度が遅い ITS、β-チューブリン、cox1に基づく分子系統解析で近縁(同じクレード10に含まれる) 本種と異なり米国ではなくスペインなどに分布する ITS、β-チューブリン、cox1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Phytophthora cambivora 造卵器表面に装飾を有する ヘテロタリックである 本種と異なりHSAおよびCA培地において厚壁胞子を豊富に形成するという特徴を欠く 本種と異なりHSAおよびCA培地において菌糸膨大部を豊富に形成するという特徴を欠く Phytophthora mississippiae 灌漑用水から分離される 造卵器表面に装飾を有する ヘテロタリックである 本種と異なりcV8A培地における最適生長温度が25°Cではなく30°C Phytophthora × stagnum 造卵器表面に装飾を有する ヘテロタリックである 本種と異なりcV8A培地において厚壁胞子を豊富に形成するという特徴を欠く 本種と異なりcV8A培地において菌糸膨大部を豊富に形成するという特徴を欠く