2015年11月5日 (仮訳)全世界のStirtonia属地衣の検索表および新熱帯産のStirtonia属3新種、Crypthonia属1新種 Aptroot, A. et al., 2014. A world key to Stirtonia (Arthoniaceae), with three new Stirtonia species and one new Crypthonia species from the Neotropics. The Lichenologist. Available at: http://journals.cambridge.org/action/displayAbstract?fromPage=online&aid=9315603 [Accessed November 4, 2015]. 【R3-02350】2015/11/05投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Stirtonia属21種の検索表を掲載し、新熱帯からS. ibirapuitensisなど3新種を記載した。 S. curvataを新熱帯(ブラジル・蘭領アンティル)から、S. niveaを北半球(プエルトリコ)から、それぞれ初めて報告した。 また、Stirtonia属に類似するメキシコ産の地衣の一種を検討し、Crypthonia divaricaticaとして新種記載した。 Mexico, Chiapas, La Trinitaria, Parque Nacional Lagunas de Montebello, Paso del Soldado (新種) Crypthonia divaricatica Aptroot & Sipman 【よく似た種との区別】 Crypthonia lichexanthonica 子嚢胞子の隔壁数が7のことがある 本種より地衣体が薄い 本種より地衣体が平滑 Stirtonia spp. 本種と異なり地衣体が毛羽立つという特徴を欠く 本種と異なり下生菌糸が綿毛状でない 本種と異なり子嚢が洋梨形でない 本種より子嚢胞子の隔壁が厚い Brazil, Rio Grande do Sul, Santana do Livramento, Estancia San Mauricio, Ibirapuita Environmental Protection Area (APA do Ibirapuita) (新種) Stirtonia ibirapuitensis Aptroot, Käffer & S. M. Martins 語源…イビラプイタ産の 【よく似た種との区別】 Stirtonia nitida 地衣成分としてリケキサントンを含む 本種と異なり地衣体に皮層を有する 本種より子嚢胞子のサイズがずっと大きい 本種と異なりリケキサントンが子嚢形成部位に局在するのではなく地衣体にも含まれる Stirtonia lucida 子嚢形成部位が明瞭 子嚢形成部位が白色 子嚢形成部位がアメーバ形 地衣成分としてリケキサントンを含む 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子に時に縦隔壁を有する 本種と異なりリケキサントンが子嚢形成部位に局在するのではなく地衣体にも含まれる Arthonia spp. 本種と異なり子実層が明瞭である 本種と子嚢胞子の形態が異なる Costa Rica, Puntarenas, Reserva Biologica Carara, c. 15 km SSW of Orotina (新種) Stirtonia punctiformis Aptroot & Sipman 【よく似た種との区別】 Stirtonia neotropica 全体的形態が類似している 本種と異なりコスタリカおよびガイアナではなく蘭領アンティルなどに分布する 本種と異なり地衣体がC陰性ではなくC+赤色 本種と異なり子嚢形成部位がC陰性ではなくC+赤色 本種と異なりUV陰性ではなく部分的にUV+黄色 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含む Stirtonia viridis 地衣体がC陰性 地衣体がUV陰性 子嚢形成部位がC陰性 子嚢形成部位がUV陰性 本種と異なりコスタリカおよびガイアナではなくアルゼンチンに分布する 本種と異なり子嚢形成部位が不明瞭ではなく明瞭 本種と異なり子嚢形成部位が地衣体と同色ではなく白色 本種と異なり子嚢形成部位が線形、円形、または個々の子嚢からなるのではなく線形で吻合する 本種より子嚢胞子が短い 本種と異なり子嚢胞子が褐色ではなく無色 Argentina, Misiones, Puerto Iguazu, near Hotel Selvatico Don Horacio (新種) Stirtonia viridis Aptroot, L. I. Ferraro, Sipman & M. Cáceres 語源…緑色の(地衣体の色から) 【よく似た種との区別】 Stirtonia punctiformis 地衣体がC陰性 地衣体がUV陰性 子嚢形成部位がC陰性 子嚢形成部位がUV陰性 本種と異なりアルゼンチンではなくコスタリカおよびガイアナに分布する 本種と異なり子嚢形成部位が明瞭ではなく不明瞭 本種と異なり子嚢形成部位が白色ではなく地衣体と同色 本種と異なり子嚢形成部位が線形で吻合するのではなく線形、円形、または個々の子嚢からなる 本種より子嚢胞子が長い 本種と異なり子嚢胞子が無色ではなく褐色 (新熱帯、ブラジル、蘭領アンティル新産種) Stirtonia curvata Aptroot 【よく似た種との区別】 Stirtonia nivea 地衣体がC陰性 地衣体がUV陰性 子嚢形成部位がC陰性 子嚢形成部位がUV陰性 本種と異なり子嚢形成部位が上部がIKI+紫色、下部がIKI+青色なのではなく部分的にIKI+帯赤色またはIKI+青色 本種と異なり子嚢胞子が通常屈曲するのではなく直線状 本種と異なり地衣成分としてペルラトル酸を含まない (北半球、プエルトリコ新産種) Stirtonia nivea Xavier-Leite, M. Cáceres & Aptroot 【よく似た種との区別】 Stirtonia curvata 地衣体がC陰性 地衣体がUV陰性 子嚢形成部位がC陰性 子嚢形成部位がUV陰性 本種と異なり子嚢形成部位が部分的にIKI+帯赤色またはIKI+青色なのではなく上部がIKI+紫色、下部がIKI+青色 本種と異なり子嚢胞子が直線状ではなく通常屈曲する 本種と異なり地衣成分としてペルラトル酸を含む (その他掲載種) Stirtonia neotropica Aptroot 【よく似た種との区別】 Stirtonia punctiformis 全体的形態が類似している 本種と異なり蘭領アンティルなどではなくコスタリカおよびガイアナに分布する 本種と異なり地衣体がC+赤色ではなくC陰性 本種と異なり子嚢形成部位がC+赤色ではなくC陰性 本種と異なり部分的にUV+黄色ではなくUV陰性 本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含まない