2023年5月5日 （仮訳）ブラジル、バイーア州の大西洋岸森林において分離されたケカビ目菌類の新種、Absidia variicolumellata Freitas, LWS. et al., 2023. Absidia variicolumellata, sp. nov., a new mucoralean fungus isolated from Atlantic Forest in Bahia state (Brazil). Sydowia. Available at: http://www.sydowia.at/syd75/T7-Santiago.htm [Accessed May 5, 2023] 【R3-10574】2023/5/5投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ ブラジル、バイーア州の大西洋岸森林において土壌から分離された菌を検討し、Absidia variicolumellataとして新種記載した。 本種は胞子嚢柄が分枝しないか繰り返し分枝し、コルメラに変異が大きく、胞子嚢胞子は円筒形で中央部が僅かに狭窄し、25°Cおよび30°Cで良好に生長した。 本新種と南北アメリカ産の系統的に近縁な本属菌を含む形態形質比較表を掲載した。 Brazil, Bahia, Porto Seguro （新種） Absidia variicolumellata L.W.S. Freitas, M.O. Cruz, Hyang B. Lee & A.L. Santiago 語源…変異のあるコルメラの 【よく似た種との区別】 Absidia healeyae 胞子嚢柄に短い枝を有する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より胞子嚢のサイズが小さい 本種と異なり胞子嚢胞子が円筒形で中央部が僅かに狭窄するのではなく球形 本種と異なりコロニーが初め白色で淡褐色になるのではなく、初め白色で目に見える紫色の着色がある 本種と異なり35°Cで生長するのではなく30°Cを超えると生長しない ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Absidia cylindrospora ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり胞子嚢柄が単生するか2-6(8)本輪生するのではなく単生するか最大4(–5)本輪生する 本種より胞子嚢柄が短い 本種と異なりコルメラが半球形、球形、イチジク形で1-2つの突起を有するのではなく半球形で1つの突起を有する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Absidia terrestris ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より胞子嚢柄の最大長が短い 本種と異なりコルメラが半球形、球形、イチジク形で1-2つの突起を有するのではなく球形で1つの突起を有する 本種と異なりコロニーが初め白色で淡褐色になるのではなく、初め白色で帯灰褐色になる ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Absidia aguabelensis 胞子嚢柄が少なくとも7本輪生する 胞子嚢柄が分枝しないか分枝する 胞子嚢胞子が円筒形 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より胞子嚢のサイズが小さい 本種と異なり胞子嚢胞子が円筒形で中央部が僅かに狭窄するのではなく球形、類球形、円筒形 本種と異なり仮根が長くて時に末端が塊茎状になり僅かに分枝するのではなく短いか長く分枝するか分枝しない 本種と異なり厚壁胞子がPDA25°Cで形成されないのではなく形成される ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Absidia cornuta 胞子嚢柄が少なくとも7本輪生する 胞子嚢柄が分枝しないか分枝する 胞子嚢胞子が円筒形 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より胞子嚢柄のサイズが小さい 本種と異なりコルメラが円錐形で最大2本、稀に3本の突起を有する 本種より胞子嚢のサイズが小さい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Absidia montepascoalis 胞子嚢柄が少なくとも7本輪生する 胞子嚢柄が分枝しないか分枝する 胞子嚢胞子が円筒形 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より胞子嚢柄の最大長が短い 本種と異なり胞子嚢柄が単生するか2-6(8)本輪生するのではなく単生するか最大7本輪生する 本種より胞子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり厚壁胞子がPDA25°Cで形成されないのではなく形成される ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される