(仮訳)フランス、ブルゴーニュ地方において分離された造卵器柄が屈曲する水生卵菌の新種、Achlya spiralis
Paul, B. & Steciow, MM. 2008. Achlya spiralis, a new aquatic oomycete with bent oogonial stalks, isolated from the Burgundian region of France. FEMS Microbiology Letters. Available at: https://academic.oup.com/femsle/article/284/1/120/449393 [Accessed November 18, 2020] 【R3-07881】2020/11/18投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

フランスの河川の水試料から分離された卵菌の一種を検討し、Achlya spiralisとして新種記載した。
本種は造卵器が平滑で、その柄が屈曲または時にねじれ、造卵器あたりの卵胞子の数が1-18で、卵胞子が偏心生であることなどで特徴づけられた。
本種のITS領域の塩基配列を決定し、相同性検索を実施したが、ヒットしたAchlya属卵菌のどの種も形態的に異なっていた。
river Tille, Saint Julien, near the city of Dijon, France 47.398349, 5.135851

(新種)

Achlya spiralis B. Paul & Steciow
語源…螺旋の(造卵器柄の形状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Newbya recurva
造卵器のサイズの範囲が重なる
造卵器柄が屈曲またはコイルする
卵胞子のサイズの範囲が重なる
本種と異なり造卵器が球形、類球形、洋梨形、卵形、不規則形または樽形ではなく倒卵形、倒洋梨形、卵状、球形または類球形
本種と異なり造卵器に乳頭突起を有する
本種と異なり造卵器あたりの卵胞子の数が1-18、通常2-8ではなく1-44で通常4-12
本種と異なり卵胞子が偏心生ではなく中心生
本種と遊走子嚢の形状が異なる
Newbya apiculata
造卵器のサイズの範囲が重なる
造卵器表面が平滑
造卵器柄が屈曲またはコイルする
本種と異なり造卵器に乳頭突起を有する
本種と異なり卵胞子が偏心生ではなく中心生または類中心生
本種と異なり造卵器あたりの卵胞子の数が1-18、通常2-8ではなく1-28で通常4-14
本種より卵胞子のサイズが大きい
Newbya curvicollis
造卵器が屈曲または螺旋、コイル状
本種と異なり造卵器に微突頭を有する
本種と異なり卵胞子が偏心生ではなく中心生または類中心生
Newbya brasiliensis
造卵器が屈曲または螺旋、コイル状
本種と異なり造卵器に微突頭を有する
本種と異なり卵胞子が偏心生ではなく中心生または類中心生
Achlya orion
造卵器のサイズの範囲が重なる
造卵器柄が強く屈曲するか、またはねじれたりコイルしたりする
卵胞子が偏心生
本種と異なり造卵器が球形、類球形、洋梨形、卵形、不規則形または樽形ではなく球形または蕪形
本種と異なり造卵器表面が平滑ではなく平滑または孔において截断状の輪郭となる
本種より造卵器柄の最大長が長い
本種と異なり造卵器あたりの卵胞子の数が1-18、通常2-8ではなく1-2
本種より卵胞子のサイズが大きい
Achlya robusta
造卵器柄が屈曲することがある
本種と異なり造卵器表面が平滑ではなく主に平滑または乳頭状、瘤状または小囊状に膨れる
本種と異なり造卵器柄がコイルすることがない
本種と異なり造精器が主に”monoclinous”で時に雌雄異菌糸性、稀に”androgynous”である
Achlya glomerata
卵胞子のサイズの範囲が重なる
卵胞子が偏心性
本種より造卵器のサイズが小さい
本種と異なり造卵器が球形、類球形、洋梨形、卵形、不規則形または樽形ではなく球形または類球形
本種と異なり造卵器表面が平滑ではなく乳頭状または瘤状
本種と異なり造卵器柄が屈曲またはコイルするのではなく不規則形またはねじれる
本種と異なり造卵器あたりの卵胞子の数が1-18、通常2-8ではなく1-2
Achlya aquatica
卵胞子が偏心生
本種と異なり造卵器が球形、類球形、洋梨形、卵形、不規則形または樽形ではなく球形または類球形または不規則形~浅裂状で突起を有する
本種と異なり造卵器表面が平滑ではなく平滑または1-数個の乳頭状または小嚢状装飾を有する
本種と異なり造卵器柄が屈曲またはコイルするのではなく直線状または屈曲状
本種より卵胞子のサイズが小さい
本種と異なり造卵器あたりの卵胞子の数が1-18、通常2-8ではなく通常3-5