(仮訳)Arthrinium yunnanumを宿主とする菌寄生菌の新種、Acremonium arthrinii
Yang, C-L. et al., 2019. Acremonium arthrinii sp. nov., a mycopathogenic fungus on Arthrinium yunnanum. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.420.4.4 [Accessed April 19, 2020] 【R3-07240】2020/4/19投稿

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3行まとめ

中国四川省の森林においてPhyllostachys heteroclada上のAcremonium arthriniiに寄生していた菌の一種を検討し、Acremonium arthriniiとして新種記載した。
本種は宿主の子嚢果に生じ、分生子柄が分枝し、フィアライドが錐状~円筒形で時に頸部付近が膨大することなどで特徴づけられた。
宿主の子嚢果は孔口が分解し、子囊果内菌糸系が溶解して早期に死滅していた。
中国四川省雅安市孔坪郷

(新種)

Acremonium arthrinii C.L. Yang, Jeewon & K.D. Hyde
語源…Arthrinium属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Bryocentria metzgeriae
nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり菌ではなくコケを宿主とする
本種と分生子形成様式が異なる
本種と分生子形成細胞の形状が異なる
本種と分生子の形状が異なる
nrLSU+nrSSU+ITS+TEF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Acremonium pertusariae
基質上での分生子形成が類似している
分生子果の形態が類似している
分生子柄が分枝する
分生子柄に隔壁を有する
フィアライドが錐状
分生子が楕円形
本種と異なりPhyllostachys属菌ではなく地衣を宿主とする
本種より分生子柄が長い
本種より分生子の分枝が比較的多い
本種と異なり分生子柄頂部に細い頸部を有するという特徴を欠く
本種より分生子が短い
本種より分生子の幅が広い