2023年5月21日 (仮訳)中国南西部産のタケ生息性セイヴォリエラ科菌類の追加 Yu, X-D., Zhang, S-N. & Liu, J-K. 2023. Additions to Bambusicolous Fungi of Savoryellaceae from Southwest China. Journal of Fungi. Available at: https://www.mdpi.com/2309-608X/9/5/571 [Accessed May 21, 2023] 【R3-10621】2023/5/21投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国四川省において淡水および陸生環境に発生した腐生性タケ生息菌類を調査した。 Canalisporium sichuanense、Dematiosporium bambusicola、およびSavoryella bambusicolaの3新種を記載した。 また、新記録としてC. dehongenseおよびD. aquaticumを報告したほか、C. dehongenseとC. thailandenseの命名法上の混乱についても議論した。 中国四川省成都市邛崍市芦溝竹海 (新種) Canalisporium sichuanense X.D. Yu, S.N. Zhang & Jian K. Liu 語源…四川産の 【よく似た種との区別】 Canalisporium dehongense 分生子柄が無色 分生子柄に隔壁を有する 分生子形成細胞が全出芽型かつ単出芽型である 分生子が石垣状 nrSSU+ITS+nrLSU+rpb2+tef1αに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子のサイズが小さい 本種より分生子の”basal cell”が長い nrSSU+ITS+nrLSU+rpb2+tef1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Canalisporium thailandense 分生子柄が無色 分生子柄に隔壁を有する 分生子形成細胞が全出芽型かつ単出芽型である 分生子が石垣状 nrSSU+ITS+nrLSU+rpb2+tef1αに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子が短い 本種より分生子の”basal cell”が短い nrSSU+ITS+nrLSU+rpb2+tef1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国四川省成都市邛崍市芦溝竹海 (新種) Dematiosporium bambusicola X.D. Yu, S.N. Zhang & Jian K. Liu 語源…タケ生息性の 【よく似た種との区別】 Dematiosporium aquaticum 分生子が暗色 分生子が石垣状胞子である nrSSU+ITS+nrLSU+rpb2+tef1αに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄が長い 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子が暗褐色~ほぼ黒色ではなく褐色~暗褐色 本種と異なり分生子が類球形~楕円形ではなく球形~類球形 nrSSU+ITS+nrLSU+rpb2+tef1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国四川省成都市邛崍市芦溝竹海 (新種) Savoryella bambusicola X.D. Yu, S.N. Zhang & Jian K. Liu 語源…タケ生息性の 【よく似た種との区別】 Savoryella curvispora 子嚢が8胞子性 子嚢胞子が紡錘形 子嚢胞子の隔壁数が3 本種より子嚢の幅が比較的狭い 本種より子嚢胞子の幅が比較的狭い Savoryella fusiformis 子嚢が8胞子性 子嚢胞子が紡錘形 子嚢胞子の隔壁数が3 nrSSU+ITS+nrLSU+rpb2+tef1αに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢の幅が比較的狭い 本種より子嚢胞子の幅が比較的狭い nrSSU+ITS+nrLSU+rpb2+tef1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Canalisporium dehongense W. Dong, H. Zhang & K.D. Hyde 【よく似た種との区別】 Canalisporium sichuanense 分生子柄が無色 分生子柄に隔壁を有する 分生子形成細胞が全出芽型かつ単出芽型である 分生子が石垣状 nrSSU+ITS+nrLSU+rpb2+tef1αに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子のサイズが大きい 本種より分生子の”basal cell”が短い nrSSU+ITS+nrLSU+rpb2+tef1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Dematiosporium aquaticum Z.L. Luo, K.D. Hyde & H.Y. Su 【よく似た種との区別】 Dematiosporium bambusicola 分生子が暗色 分生子が石垣状胞子である nrSSU+ITS+nrLSU+rpb2+tef1αに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄が短い 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が褐色~暗褐色ではなく暗褐色~ほぼ黒色 本種と異なり分生子が球形~類球形ではなく類球形~楕円形 nrSSU+ITS+nrLSU+rpb2+tef1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される