(仮訳)Savoryella属への追加:新組み合わせSavoryella nypaeおよび新種S. sarushimana
Zhang, S-N. et al., 2019. Additions to the genus Savoryella (Savoryellaceae), with the asexual morphs Savoryella nypae comb. nov. and S. sarushimana sp. nov. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.408.3.4 [Accessed December 4, 2021] 【R3-09024】2021/12/4投稿

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3行まとめ

神奈川県猿島において腐朽した流木に発生した菌を検討し、Savoryella sarushimanaとして新種記載した。
また、タイのラノーン県においてニッパヤシに生じた菌をTrichocladium nypaeと同定し、本種をSavoryella属に移した。
両種はSavoryella属において初めて報告された無性世代であり、その発見に伴い本属の定義を修正した。
神奈川県横須賀市猿島

(新種)

Savoryella sarushimana Abdel-Wahab & E.B.G. Jones
語源…猿島の
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【よく似た種との区別】
Savoryella nypae
アジアに分布する
ITS+nrLSU+RPB2+nrSSU+TEF1αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり日本ではなくタイなどに分布する
本種より分生子のサイズがずっと小さい
本種と異なり分生子の先端が折り畳まれて平らという特徴を欠く
本種と異なり分生子表面が粗面~刺状または毛状ではなく平滑
本種と異なり分生子の隔壁数が3-5ではなく2(-3)
本種と異なり分生子から新たな小さい分生子が生じるという特徴を欠く
ITS+nrLSU+RPB2+nrSSU+TEF1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Savoryella nypae (K.D. Hyde & Goh) S.N. Zhang, K.D. Hyde & J.K. Liu
旧名:Trichocladium nypae K.D. Hyde & Goh
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【よく似た種との区別】
Savoryella sarushimana
アジアに分布する
ITS+nrLSU+RPB2+nrSSU+TEF1αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりタイなどではなく日本に分布する
本種より分生子のサイズがずっと大きい
本種と異なり分生子の先端が折り畳まれて平らである
本種と異なり分生子表面が平滑ではなく粗面~刺状または毛状
本種と異なり分生子の隔壁数が2(-3)ではなく3-5
本種と異なり分生子から新たな小さい分生子が生じるという特徴を有する
ITS+nrLSU+RPB2+nrSSU+TEF1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される