(仮訳)形態および分子系統に基づくインド産キヒダタケ属菌の追加
Chakraborty, D. et al., 2018. Additions to the Indian Phylloporus (Boletaceae) based on morphology and molecular phylogeny. Kavaka. Available at: http://www.fungiindia.co.in/images/kavaka/50/3.pdf [Accessed February 29, 2020] 【R3-07091】2020/2/29投稿

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3行まとめ

インド新産種としてPhylloporus maculatusおよびP. yunnanensisの2種を報告した。
両種はともに温帯林に分布し、前者はシッキム州においてシイ属の樹下、後者はウッタラーカンド州においてコナラ属の樹下に発生した。
両種の記載文、生態写真、顕微鏡写真などを掲載し、nrLSUに基づく分子系統解析を実施した。

(インド新産種)

Phylloporus maculatus N.K. Zeng, Zhu L. Yang & L.P. Tang
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Phylloporus bellus(キヒダタケ)
中国に分布する
本種と異なり日本などにおける分布が知られている
本種と異なり子実体基部の菌糸体が帯黄色
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phylloporus rhodoxanthus(オオミノミヤマキヒダタケ)
インドに分布する
本種と異なり襞が着色しない
本種と異なり柄が黄色
本種と異なり子実体基部の菌糸体が黄色
Phylloporus rubrosquamosus
本種と異なりインドではなく中国などに分布する
本種と異なり傘が帯褐赤色
本種と異なり傘表面が小鱗片状
本種より担子胞子のサイズが大きい
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(インド新産種)

Phylloporus yunnanensis N.K. Zeng, Zhu L. Yang & L.P. Tang
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Phylloporus imbricatus
中国に分布する
主な形態形質が共通している(混同されている)
分子系統解析で近縁(nrLSUで識別不能)
本種と異なりインドにおける分布が知られていない
本種と生態的な選好性が異なる
本種より子実体ががっしりとしている
複数遺伝子に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(先行研究)