2014年9月20日 (仮訳)エクアドル産ハナビラゴケ科地衣への追加 Jørgensen, PM. & Palice, Z., 2010. Additions to the lichen family Pannariaceae in Ecuador. Nordic Journal of Botany. Available at: http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1756-1051.2010.00773.x/full [Accessed September 20, 2014]. 【R3-01116】2014/09/20投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ エクアドルの高標高地域で採集されたハナビラゴケ科地衣を検討し、Parmeliella corallinaなど4分類群を新たに記載した。 Fuscopannaria praetermissaなど4種をアンデス新産種として報告した。 また、シアノバクテリアと共生するThelignya lignyotaおよびPilophorus cereolusを南米から初めて報告した。 Ecuador, Pichincha, Pasochoa volcano, the top part, south-facing slope (新種) Parmeliella corallina P. M. Jørg. & Palice 語源…珊瑚の(裂芽の形状から) 【よく似た種との区別】 Parmelliella paramensis アンデス山脈(エクアドル)に分布する かなりの高標高に生息する 岩に発生する 地衣体が小さなクッションを形成する 裂芽を形成する 本種と異なり日陰の岩の裂け目ではなく開けた場所の露出した岩に発生する 本種と異なり地衣体全面ではなく中央部が裂芽に覆われる 本種と裂芽の発生様式が異なる 本種と異なり裂芽が顕著な珊瑚状ではなく円筒形になる傾向がある 本種と異なり子嚢胞子が類球形ではなく楕円形 Parmelliella saxicola アンデス山脈に分布する かなりの高標高に生息する 岩に発生する 裂芽を形成する 本種と異なりエクアドルではなくベネズエラに分布する 本種と異なり日陰の岩の裂け目ではなく開けた場所の露出した岩に発生する 本種と異なり地衣体がクッション状ではなく平ら 本種と異なり屈曲した二次裂片を有する Parmelliella triptophylla 本種より裂芽のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が類球形でない Ecuador, Carchi, Volcan Chiles, paramo ca 1.5 km southwest of the top (新種) Parmeliella psoromoides P. M. Jørg. & Palice 語源…Psoroma属のような 【よく似た種との区別】 Parmeliella incrassata アンデス山脈に分布する 子器の形態がかなり類似している 本種より僅かに低標高に分布する 本種と異なりGynoxys属ではなくPolylepis属植物を宿主とする 本種より裂片が厚い 本種と異なり小鱗片が直立しいくぶん重なり合うのではなく深く切れ込む 本種より子器のサイズが小さい 本種と異なり子器の縁部が最終的に波打つという特徴を欠く 本種より子嚢胞子のサイズが顕著に小さい 本種と異なり子嚢胞子が類球形~楕円形ではなく球形 Ecuador, Carchi, Volcan Chiles, below abandoned sulphur quarry in the slope above Laguna Verde, ca 1.5-1.8 km SSW of Volcan Chiles (新亜種) Psoroma cinnamomeum ssp. andinum P. M. Jørg. & Palice 語源…アンデスの 【よく似た種との区別】 Psoroma hypnorum アンデス山脈に分布する 本亜種と異なり小鱗片が厚い半球形でない 本亜種と異なり未知の地衣成分を含むという特徴を欠く 本亜種と異なり子器の縁部が強く冠状~葉状にならない 本亜種より子嚢胞子のサイズが明らかに大きい 本亜種より子嚢胞子が小皺状 Psoroma cinnamomeum 基本的な形態形質がよく一致する 本亜種と色が顕著に異なる 本亜種と異なり未知の地衣成分を含むという特徴を欠く Ecuador, Carchi, surroundings of Laguna Verde, 1.5-1.8 km SSE of Volcan Chiles (新種) Santessoniella macrospora P. M. Jørg. & Palice 語源…大きな胞子の 【よく似た種との区別】 Santessoniella polychidioides 本種と分布域が異なる 本種より低標高に分布する 本種と異なり植物残渣、ピート、腐植などではなく腐朽幹に発生する 本種と異なり地衣体が不稔時褐色でない 本種より地衣体の分岐がずっと細かくない 本種より子嚢胞子のサイズが顕著に小さい 本種と異なり子嚢胞子が顕著な小皺状でない (アンデス新産種) Fuscopannaria praetermissa (Nyl.) P. M. Jørg. (アンデス新産種) Pannaria hookeri (Borrer) Nyl. (アンデス新産種) Psoroma paleaceum (Fr.) Timdal & Tønsberg 【よく似た種との区別】 Psoroma hypnorum 本種ほど地衣体が痂状でない 本種と異なり地衣体が毛状になることがない 本種と異なり子器が毛状でない 本種より子嚢胞子のサイズが大きい (アンデス新産種) Psoroma tenue Henssen 【よく似た種との区別】 Psoroma tenue var. boreale 本種と異なり南半球ではなく北半球(ロッキー山脈)に分布する 本種と異なり鈍い帯褐緑色でない 本種より皮層が発達する (南米新産種) Thelignya lignyota (Wahlenb.) P.M. Jørg. & Henssen (南米新産種) Pilophorus cereolus (Ach.) Th. Fr.