(仮訳)パキスタン新産のRhizocarpon属地衣およびその比較解析
Habib K., Zulfiqar, R. & Khalid, AN. 2021. Additions to the lichen genus Rhizocarpon in Pakistan and their comparative analysis. Webbia. Available at: https://oaj.fupress.net/index.php/webbia/article/view/9889 [Accessed May 13, 2021] 【R3-08408】2021/5/13投稿

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3行まとめ

パキスタン北部において採集された4種のRhizocarpon属地衣を報告した。
そのうちRhizocarpon lavatumR. petraeumをパキスタン新産種として報告した。
本属地衣の分子系統樹、4種の肉眼的-顕微鏡的形質の産地ごとの比較表などを掲載した。

(カイバル・パクトゥンクワ州新産種)

Rhizocarpon disporum (Nägeli ex Hepp) Müller Arg.
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(カガン渓谷新産種)

Rhizocarpon geminatum Körber
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【よく似た種との区別】
Rhizocarpon grande
本種と異なりパキスタンにおける分布が知られていない
本種と異なりC陰性ではなくC+赤色である
本種と異なり子嚢が2胞子性ではなく8胞子性
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり地衣成分としてジロホール酸を含む

(パキスタン新産種)

Rhizocarpon lavatum (Fries) Hazslinszky
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【よく似た種との区別】
Rhizocarpon timdalii
本種と異なりパキスタンにおける分布が知られていない
本種と異なり地衣体の小区画が顕著な凸形
本種と異なり子器が顕著な凸形
Rhizocarpon reductum
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIIに含まれる)
本種と異なりパキスタンにおける分布が知られていない
本種より地衣体の小区画の数が多い
本種より子器の縁が薄い
本種より子実層の丈が高い
本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸を含む
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rhizocarpon sublavatum
本種と異なりパキスタンにおける分布が知られていない
本種より地衣体が暗色
本種より地衣体の小区画の数が通常多い
本種より子器のサイズが小さい
本種より子器の縁がずっと薄い

(パキスタン新産種)

Rhizocarpon petraeum (Wulfen) A. Massalongo
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【よく似た種との区別】
Rhizocarpon reductum
子器に同一の不溶性色素を含む
地衣成分としてスチクチン酸を含む
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIIに含まれる)
本種と異なりパキスタンにおける分布が知られていない
本種より子器の幅が狭い
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種より子嚢胞子の細胞数が少ない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される