(仮訳)形態データおよび分子系統学的根拠に基づく新熱帯産の新属新種Aegis boa
Gómez-Montoya, N., Rajchenberg, M. & Robledo, GL. 2017. Aegis boa (Polyporales, Basidiomycota) a new neotropical genus and species based on morphological data and phylogenetic evidences. Mycosphere. Available at: http://www.mycosphere.org/pdf/Mycosphere_8_6_11.pdf [Accessed December 25, 2017].
【R3-04697】2017/12/25投稿

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3行まとめ

アルゼンチン北西部の山地で採集された菌を検討し、新属新種Aegis boaとして記載した。
本種は担子胞子がソーセージ形であり、1菌糸型で生殖菌糸が幅広く厚壁であることなどで特徴づけられた。
本種はAntrodiella aurantilaetaおよびマイタケ属菌とともにGrifolaクレードをなし、その内部で独立の系統を形成した。
Argentina, Salta, Dpto. Anta, Parque Nacional El Rey, Cerro El Chañar

(新種)

Aegis boa Gómez-Montoya, Rajchenb. & Robledo
語源…(属名)イージス(女神パラス・アテナの盾の名称)より(子実体が盾形であること、菌糸構成がメデューサの蛇の髪の毛に似ることから)/(種小名)大蛇の(生殖菌糸の形状より)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Antrodiella aurantilaeta(ダイダイヒメアミタケ)
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じGrifolaクレードに含まれる)
本種と異なりアルゼンチンではなくアジアなどに分布する
本種と異なり子実体が白色~淡ベージュ色ではなく橙黄色
本種と異なり担子胞子がソーセージ形ではなく楕円形
本種と異なり菌糸構成が1菌糸型ではなく2菌糸型
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Tyromyces chioneus(オシロイタケ)
肉眼的形質がやや類似している
顕微鏡的形質がやや類似している
本種と異なり子実体に結晶を含む
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(GrifolaクレードではなくTyromycesクレードに含まれる)
Skeletocutis amorpha(ウラベニタケ)
肉眼的形質がやや類似している
顕微鏡的形質がやや類似している
本種と異なり生殖菌糸が特徴的な分枝を示す
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(GrifolaクレードではなくTyromycesクレードに含まれる)