(仮訳)サルデーニャおよびシチリアで採集されたXanthodermatei節の新種、Agaricus biannulatus
Parra, LA. et al., 2011. Agaricus biannulatus sp. nov., a new species of the section Xanthodermatei collected in Sardinia and Sicily. Micologia e vegetazione mediterranea. http://www.researchgate.net/publication/235725710_Agaricus_biannulatus_sp._Nov._una_nuova_specie_della_sezione_Xanthodermatei_raccolta_in_Sardegna_e_Sicilia [Accessed July 17, 2014].
【R3-00915】2014/07/18投稿

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3行まとめ

イタリアのサルディーニャおよびシチリアの沿岸域で見出されたハラタケ属菌を、Agaricus biannulatusとして新種記載した。
本種は2層からなるつばを持ち、柄の基部が淡い緑色を帯び、肉に黄変性がなく、フェノールまたはヨードホルム臭を欠くことなどで特徴づけられた。
他のハラタケ属菌には、本種と同一の形態的特徴を備えた種は確認されなかった。
Italy, Sardinia, Villasimius, Campulongu

(新種)

Agaricus biannulatus A. Mua, L.A. Parra, Cappelli & Callac
語源…2つのつばの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Agaricus freirei
同じXanthodermatei節に含まれる
ヨーロッパに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり柄の基部が淡緑色を帯びるという特徴を欠く
本種と異なり柄の同じ箇所から2つのつばが垂れ下がるという特徴を欠く
本種より肉が次第に赤色を帯びる
本種と異なり柄の基部に顕著なフェノール臭がある
本種より担子胞子の幅が狭い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Agaricus phaeolepidotus
同じXanthodermatei節に含まれる
ヨーロッパに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり柄の基部が淡緑色を帯びるという特徴を欠く
本種と異なり柄の同じ箇所から2つのつばが垂れ下がるという特徴を欠く
本種より肉が次第に赤色を帯びる
本種と異なり柄の基部に顕著なフェノール臭がある
本種より担子胞子の幅が狭い
本種より縁シスチジアの平均サイズがずっと大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Agaricus hondensis
同じXanthodermatei節に含まれる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイタリアではなく北米に分布する
本種と異なり柄の基部が淡緑色を帯びるという特徴を欠く
本種と異なり柄の同じ箇所から2つのつばが垂れ下がるという特徴を欠く
本種と異なりつばの下部の縁に沿って褐色線状の鱗片を持つ
本種と異なり柄の基部に強いフェノール臭がある
本種と異なり肉が白色
本種と異なり肉に変色性を欠く
本種より担子胞子のサイズが顕著に小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Agaricus pseudopratensis
顕微鏡的形質が類似している
本種と異なりつばが2層ではなく1層からなる
本種と異なり柄の基部が淡緑色を帯びるという特徴を欠く
本種と異なり柄の基部の肉が淡黄色に変色する
本種と異なり微かなフェノール臭がある
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Agaricus vinaceovirens
肉が緑色を帯びる
本種と異なりイタリアではなくアメリカに分布する
本種と異なり柄の同じ箇所から2つのつばが垂れ下がるという特徴を欠く
本種と異なり緑色を帯びる肉が柄の基部ではなく傘の表皮下
Agaricus bohusii
ヨーロッパに分布する
つばが2層からなる
本種と異なりXanthodermatei節ではなくSanguinolenti節に含まれる
本種と異なり叢生する
本種と異なり傘の全面が同心円状に配列した三角形の鱗片に覆われる
本種と異なり鱗片が暗褐色
本種と異なり鱗片が直立する
本種と異なり肉が切断すると帯赤色または黄色に変色することがある
Agaricus hypophaeus
つばが2層からなる
本種と異なりイタリアではなくシンガポールに分布する
本種とつばの形態が明瞭に異なる
本種より担子胞子のサイズが顕著に小さい
Agaricus duplocingulatus
つばが2層からなる
本種と異なりイタリアではなくシンガポールに分布する
本種とつばの形態が明瞭に異なる
本種と異なり僅かに黄変性を示す
本種より担子胞子のサイズが顕著に小さい
本種と異なり縁シスチジアが球形の要素を含み鎖生する