(仮訳)ハラタケ属Minoriopsis亜属に含まれる、側シスチジアを有する新熱帯産の新種、Agaricus globocystidiatus
Drewinski, MP., Menolli, N. Jr. & Neves, MA., 2017. Agaricus globocystidiatus: a new neotropical species with pleurocystidia in Agaricus subg. Minoriopsis. Phytotaxa. Available at: https://www.researchgate.net/profile/Nelson_Menolli_Jr/publication/318674938_Agaricus_globocystidiatus_A_new_neotropical_species_with_pleurocystidia_in_Agaricus_subg_Minoriopsis/links/5980c2afaca2728abee261d9/Agaricus-globocystidiatus-A-new-neotropical-species-with-pleurocystidia-in-Agaricus-subg-Minoriopsis.pdf [Accessed August 30, 2017].
【R3-04347】2017/08/30投稿

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3行まとめ

ブラジルのパラナ州およびサンタカタリーナ州の草地に発生した菌を検討し、Agaricus globocystidiatusとして新種記載した。
本種はハラタケ属菌としては珍しく側シスチジアを有することなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析でMinoriopsis亜属クレードに含まれ、この分類は形態形質によっても支持された。
Brazil, Santa Catarina, Florianópolis, Universidade Federal de Santa Catarina, near to the Department of Botany

(新種)

Agaricus globocystidiatus Drewinski & M.A.Neves
語源…球形のシスチジアの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Agaricus pleurocystidiatus
同じMinoriopsis亜属に含まれる
つばが懸垂する
つばの下面が白色
つばが膜質
つばの下面に薄片を伴う
側シスチジアを有する
本種と異なりブラジルではなくシンガポールに分布する
本種と異なり傘がベージュ色ではなく淡褐色
本種と異なり傘表面に同心円状の紫色鱗片を有するのではなく暗褐色の鱗片を有する
本種と異なり傘縁部が規則的という特徴を欠く
本種と異なり柄がベージュ色ではなく淡褐色
本種と異なり柄表面に褐色鱗片を欠く
本種と異なり子実体の一部が露出すると僅かに黄色を帯びるのではなく切断時赤褐色を帯びる
Agaricus sinodeliciosus
同じMinoriopsis亜属に含まれる
側シスチジアを有する
本種と異なりブラジルではなく中国などに分布する
本種と異なり子実体が半地下生である
本種と異なり傘鱗片が紫色ではなく黄褐色または淡褐色
本種と異なり傘の縁部が内側に巻く
本種と異なり柄がベージュ色ではなく白色
本種と異なり柄表面が鱗片状ではなく平滑または繊維状
本種と異なり柄が傷つくと赤褐色を帯びる
本種と異なり下のつばが幅広い鞘状をなす
本種と異なり肉が切断時僅かに黄色を帯びるのではなく帯赤褐色に変色する
本種と異なり子実体がKOH+黄色ではなくKOH陰性
Agaricus martinicensis
同じMinoriopsis亜属に含まれる
柄のつばより下部が小鱗片に覆われる
つばが白色
つばが懸垂する
つばが膜質
つばの下面に綿毛状の外被膜の名残を伴う
縁シスチジアを有する
傘表皮に帯紫褐色の内容物を含む
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジルではなくマルティニーク、ドミニカ共和国などに分布する
本種より傘のサイズが小さい
本種と異なり傘がベージュ色でない
本種と異なり傘表面に紫色の鱗片を有するという特徴を欠く
本種と異なり側シスチジアを欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される