(仮訳)ウクライナ産の新種、Agonimia borysthenica
Dymytrova, LV., Breuss, O. & Kondratyuk, SY. 2011. Agonimia borysthenica, a new lichen species (Verrucariales) from Ukraine. Österreichische Zeitschrift für Pilzkunde. Available at: http://www.zobodat.at/pdf/OestZPilz_20_0025-0028.pdf [Accessed July 14, 2016].
【R3-03107】2016/07/14投稿

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3行まとめ

ウクライナにおいてQuercus roburおよびFraxinus excelsiorの樹皮に発生した地衣の一種を検討し、Agonimia borysthenicaとして新種記載した。
本種の地衣体は帯緑灰色~暗灰色の粒状で、被子器は非常に小型の黒色卵状~洋梨形であり、短い頸部を有していた。
子嚢は8胞子性で、子嚢胞子は無色楕円形、石垣状であった。
Ukraine, Kyiv region, ca. 15 km S of Kyiv-city, ‘Golosiivskyi’ national nature park, ‘Lisnyky’ botanical reserve, Dnieper river basin

(新種)

Agonimia borysthenica Dymytrova, Breuss & S.Y. Kondr.
語源…ボリュステネス(ドニエプル川のギリシャ語名)の
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【よく似た種との区別】
Agonimia allobata
ウクライナに分布する
樹皮生である
子嚢が8胞子性
本種と異なりトネリコ属およびコナラ属ではなくブナ属植物などを宿主とする
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり地衣体が連続的で小粒状~粗面
Agonimia octospora
子嚢が8胞子性
本種と異なり地衣体が小粒状ではなく鱗片状
本種より被子器のサイズが大きい
Agonimia repleta
ウクライナに分布する
樹皮生である
子嚢が8胞子性
本種と異なりトネリコ属およびコナラ属ではなくブナ属植物などを宿主とする
本種と異なり被子器に縦方向に溝のある頸部を有する
本種と異なり被子器の孔口周囲が淡色でない
本種より子嚢胞子のサイズがずっと小さい
Agonimia gelatinosa
子嚢が8胞子性
本種と異なり樹皮生でない
本種と異なりゴニオシストが丸く乳頭を欠く
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
Agonimia globulifera
子嚢が8胞子性
本種と異なり樹皮生でない
本種と異なり裂片が指状
本種と異なり黒色で光沢のある不稔の小粒を有する
Agonimia vouauxii
本種と異なり樹皮生ではなく主に地上生
本種と異なり地衣体が帯緑灰色~暗灰色ではなく帯緑色~帯褐色
本種と異なり地衣体が小粒状ではなく小粒状~鱗片状
本種と異なり子嚢が8胞子性ではなく2胞子性
Agonimia tristicula(ツブゴケ)
樹皮生のことがある
本種と異なり通常石灰質土壌または石灰岩上の地衣、コケ上に生じる
本種と異なり鱗片が顕著に扁平
本種と異なり被子器が扇畳状~皺状
本種と異なり子嚢が8胞子性ではなく2胞子性
本種より子嚢胞子のサイズがずっと大きい