(仮訳)中国産の新種Alloleptosphaeria shangrilanaおよび中国からの当該属の初報告
Thiyagaraja, V. et al., 2021. Alloleptosphaeria shangrilana sp. nov. And first report of the genus (Leptosphaeriaceae, Dothideomycetes) from China. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.491.1.2 [Accessed October 16, 2022] 【R3-09972】2022/10/16投稿

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3行まとめ

中国雲南省において材に発生した菌を検討し、Alloleptosphaeria shangrilanaとして新種記載した。
本種は子嚢果が半埋生~表在性で子嚢が円筒形、子嚢胞子が石垣状、偽側糸が分枝し隔壁を有することなどで特徴づけられた。
中国からのAlloleptosphaeria属菌の報告は初となった。
中国雲南省デチェン・チベット族自治州徳欽県シャングリラ市建塘鎮

(新種)

Alloleptosphaeria shangrilana Thiyagaraja, D.S. Tennakoon & K.D. Hyde
語源…シャングリラの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Alloleptosphaeria italica
子嚢果が球形~類球形
子嚢果孔口が乳頭状
子嚢において子嚢胞子が重なり合う1-2列で配列する
子嚢胞子が無色でのちに帯黄色
偽側糸が分枝する
偽側糸に隔壁を有する
殻壁が厚い
殻壁が暗褐色の多角菌組織をなす偽柔組織細胞からなる
nrSSU+nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくイタリアなどに分布する
本種と異なり子嚢果が半破出性~表在性ではなく埋生~半破出性
本種より子嚢果のサイズが小さい
本種より子嚢のサイズが小さい
本種と異なり子嚢が円筒形ではなく棍棒形~円筒状棍棒形
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子が広紡錘形ではなく紡錘形~棍棒形
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が横1-5、縦1-2ではなく3
本種より偽側糸の幅が広い
nrSSU+nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Alloleptosphaeria clematidis
アジアに分布する
子嚢が円筒形
子嚢胞子が無色でのちに帯黄色
nrSSU+nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくタイなどに分布する
本種と異なり子嚢果が半破出性~表在性ではなく埋生
本種より子嚢果のサイズが小さい
本種より子嚢が短い
本種と異なり子嚢において子嚢胞子が重なり合う1-2列で配列するのではなく部分的に重なり合う1列で配列する
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子が広紡錘形ではなく広紡錘形
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が横1-5、縦1-2ではなく横(1-)4-5、縦1
本種より偽側糸の幅が広い
nrSSU+nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Alloleptosphaeria iridicola
nrSSU+nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくイギリスなどに分布する
本種と異なり子嚢果が半破出性~表在性ではなく埋生
本種より子嚢果のサイズが小さい
本種と異なり子嚢が円筒形ではなく狭楕円形
本種と異なり子嚢において子嚢胞子が重なり合う1-2列で配列するのではなく複数列で配列する
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
本種と異なり子嚢胞子が無色でのちに帯黄色ではなく淡褐色
本種と異なり子嚢胞子が広紡錘形ではなく紡錘状~楕円形
本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が横1-5、縦1-2ではなく両細胞に1(-4)の追加の隔壁を有する
本種より偽側糸の幅が広い
nrSSU+nrLSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される