(仮訳)中国においてアヤメ属植物に関連するAlternariaAlternaria節菌
Gou, Y-N. et al., 2022. Alternaria species in section Alternaria associated with Iris plants in China. Frontiers in Microbiology. Available at: https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fmicb.2022.1036950/full [Accessed November 9, 2022] 【R3-10044】2022/11/9投稿

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3行まとめ

中国各地でアヤメ属植物に関連するAlternariaAlternaria節菌を調査し、計122菌株を分離した。
そのうち12菌株を選択して分子系統解析を実施し、新種A. setosaeおよびA. tectorumを記載したほか、2既知種を同定した。
接種試験では全種の菌株に病原性が認められ、A. tectorumの病原力が最も高かった。
中国福建省福州市

(新種)

Alternaria setosae Y.N. Gou & J.X. Deng
語源…ヒオウギアヤメ (Iris setosa) の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Alternaria gaisen
東アジアに分布する
分生子が短卵状~長卵状または楕円形
ITS+GAPDH+TEF1+RPB2+Alt a 1+OPA10-2 L+EndoPGに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなく日本、ポルトガルなどに分布する
本種と異なり分生子鎖あたりの分生子数が4-12ではなく3-9
本種より分生子の幅が広い
本種と異なり分生子の隔壁数が1-6ではなく5-8
ITS+GAPDH+TEF1+RPB2+Alt a 1+OPA10-2 L+EndoPGに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Alternaria tectorum
中国に分布する
同じアヤメ属植物を宿主とする
分生子の隔壁数が1-6
ITS+GAPDH+TEF1+RPB2+Alt a 1+OPA10-2 L+EndoPGに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヒオウギアヤメではなくイチハツを宿主とする
本種と異なり分生子鎖あたりの分生子数が4-12ではなく2-9
本種より分生子の幅が狭い
本種と異なり分生子が短卵状~長卵状または楕円形ではなく広卵状または広楕円形
ITS+GAPDH+TEF1+RPB2+Alt a 1+OPA10-2 L+EndoPGに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
中国湖北省荊州市

(新種)

Alternaria tectorum Y.N. Gou & J.X. Deng
語源…イチハツ (Iris tectorum) の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Alternaria setosae
中国に分布する
同じアヤメ属植物を宿主とする
分生子の隔壁数が1-6
ITS+GAPDH+TEF1+RPB2+Alt a 1+OPA10-2 L+EndoPGに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイチハツではなくヒオウギアヤメを宿主とする
本種と異なり分生子鎖あたりの分生子数が2-9ではなく4-12
本種より分生子の幅が広い
本種と異なり分生子が広卵状または広楕円形ではなく短卵状~長卵状または楕円形
ITS+GAPDH+TEF1+RPB2+Alt a 1+OPA10-2 L+EndoPGに基づく分子系統解析で明瞭に区別される