2023年1月5日 (仮訳)Amanita属Phalloideae節の北米産の毒性のある新種、Amanita amerivirosa Tulloss, RE. et al., 2021. Amanita amerivirosa – a new toxic North American species of Amanita section Phalloideae. Amanitaceae. Avaialble at: https://www.researchgate.net/publication/350589287_Amanita_amerivirosa-a_new_toxic_North_American_species_of_Amanita_section_Phalloideae [Accessed January 5, 2023] 【R3-10214】2023/1/5投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国およびカナダで採集された菌を検討し、Amanita amerivirosaとして新種記載した。 本種は長年北米の図鑑などでAmanita virosaとして扱われていた。 本種は複数の形態形質がA. virosaと異なっていたほか、分子系統解析でも別種であることが支持された。 U.S.A., Maine, Sagadahoc Co., Phippsburg, Center Pond Preserve (新種) Amanita amerivirosa Tulloss, Kudzma & M. Tulloss 語源…アメリカのAmanita virosa 【よく似た種との区別】 Amanita virosa(ドクツルタケ) 形態的に類似している(従来この種と同種とされてきた) 担子胞子の形状が類似している nrLSUおよびrpb2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり北米ではなくヨーロッパなどに分布する 本種より子実体のサイズがずっと小さい 本種と異なり傘の色が成熟時変化するという特徴を欠く 本種と異なり傘が対称的で規則的な形状をとるのではなく偏心的で不規則な形状をとる 本種と柄に触れた際の変色性が異なる 本種ほど柄表面が平滑であることがない 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい 本種と異なり内被膜下層の構造が2種類の菌糸からなるのではなく細い菌糸と時に”acrophysalides”状に膨大する細胞からなる nrLSUおよびrpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Amanita suballiacea 米国、カナダに分布する 子実体ががっしりとしている 本種と異なり担子胞子が類球形ではなく広楕円形 本種より担子胞子のQ値が大きい Amanita bisporigera 北米に分布する 本種と異なりメキシコにおける分布が知られている 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり子実体の形状が細長い 本種と異なり担子器が2胞子性および成熟時部分的に1または3胞子性 Amanita helmettensis 米国に分布する 担子胞子のサイズが類似している 担子胞子が類球形 担子胞子のQ値が類似している 本種より子実体のサイズがかなり小さい 本種より傘のサイズが小さい 本種より柄のサイズが小さい Amanita sturgeonii 米国に分布する 担子胞子が類球形 本種より子実体のサイズがかなり小さい 本種と異なり傘と柄の長さの比率が2/3に近いのではなくいくぶん1に等しいかより大きい