(仮訳)ブラジルの半乾燥カーチンガ地域に産した新種、Amanita lippiae
Wartchow, F., Tulloss, RE. & Cavalcanti, MAQ., 2009. Amanita lippiae: a new species from the semi-arid caatinga region of Brazil. Mycologia. Available at: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19927752 [Accessed April 18, 2017].
【R3-03941】2017/04/18投稿

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3行まとめ

ブラジル、ペルナンブーコ州の半乾燥地域で採集された菌を検討し、Amanita lippiaeとして新種記載した。
本種は柄の大部分が砂質土壌に埋まり、塊茎状の柄の基部に外被膜の名残を不規則に伴うことなどで特徴づけられた。
本種は形態形質を基にAmanita節に含まれたが、担子胞子のサイズおよびほぼ円筒形の形状が独特であった。
Brazil, Pernambuco, Buíque, Parque Nacional do Catimbau, ‘Trilha do Cânion’

(新種)

Amanita lippiae Wartchow & Tulloss
語源…イワダレソウ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Amanita pulverotecta
傘表面に被膜の名残を伴う
担子胞子の形状が細長い
本種と異なりブラジルではなくマラウイなどに分布する
本種と生息環境が異なる
本種と子実体の色が異なる
本種と異なり被膜の名残と傘表皮を結ぶ菌糸が成熟するまでゼラチン化しない
Amanita siamensis
傘表面に被膜の名残を伴う
担子胞子の形状が細長い
本種と異なりブラジルではなくタイなどに分布する
本種と生息環境が異なる
本種と子実体の色が異なる
本種と異なり被膜の名残と傘表皮を結ぶ菌糸が成熟するまでゼラチン化しない
Amanita subrecutita
担子胞子の形状が細長い
本種と異なり傘表面に被膜の名残を欠く
本種と異なり柄の基部の外被膜の名残が縁取り状
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種より傘表皮が広範にゼラチン化する (?)
Amanita agglutinata
担子胞子の形状が細長い
本種と異なりブラジルではなく米国などに分布する
本種と異なり傘が帯黄色~黄色
本種と異なり傘表面が脱落性の疣状またはパッチ状
本種より担子胞子のサイズが顕著に小さい
本種より担子胞子のQ値が小さい
Amanita fibrillopes
砂質土壌に生じる
担子胞子の形状が細長い
本種と異なりブラジルではなくオーストラリアなどに分布する
本種と異なり外被膜の名残が類円錐形
本種と異なり内被膜が若い子実体の襞縁部にしばしば付着する
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり外被膜の細胞に灰褐色の色素を含む
Amanita wellsii
担子胞子の形状が細長い
本種と異なりブラジルではなくカナダ、米国などに分布する
本種と異なり傘が鮭橙色
本種と異なり外被膜の名残が疣状、小鱗片状、パッチ状など
本種より担子胞子のサイズが小さい
Amanita eliae
生息環境が類似している
柄の大部分がしばしば基質に埋まる
担子胞子の形状が細長い
本種と異なりブラジルではなく南欧およびアフリカ地中海地域などに分布する
本種と傘の色が異なる
本種と異なりつばが早落性
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種より担子胞子のQ値が小さい
Amanita pubescens
砂質土壌に生じる
本種と異なりブラジルではなく北米などに分布する
本種と異なり襞が傘縁部を超えて突出する
本種と異なり襞が涙形
本種より柄が短い
本種と異なり被膜の名残が淡褐色
本種より担子胞子のサイズが小さい
Amanita viscidolutea
ブラジルに分布する
本種と宿主植物候補の科が異なる
本種と異なり柄の基部に付着する外被膜が縁取り状
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種より担子胞子のQ値が小さい
本種と異なり子実下層が細胞状
本種と異なり傘上表皮がゼラチン化し時に”vascular hypha”を含む