(仮訳)西オーストラリア州産の新種Amanita wadulawituおよびA. kalamundaeの記載の拡張
McGurk, L. et al., 2016. Amanita wadulawitu (Basidiomycota), a new species from Western Australia, and an expanded description of A. kalamundae. Nuytsia. Available at: http://espace.library.curtin.edu.au/R?func=dbin-jump-full&object_id=239263 [Accessed April 16, 2016].
【R3-02841】2016/04/17投稿

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3行まとめ

オーストラリア、西オーストラリアで採集された菌を検討し、Amanita wadulawituとして新種記載した。
本種は砂質土壌に生じ、傘が象牙色で表面全体に被膜の名残を有し、老成するとアンモニア臭を発し、担子胞子が長く、クランプを欠くことなどで特徴づけられた。
また、A. kalamundaeのタイプ標本を再検討し、襞および担子器基部にクランプを有することを盛り込んだ記載文を掲載した。
City of Melville, Western Australia

(新種)

Amanita wadulawitu L.E.McGurk, E.M.Davison & E.L.J.Watkin
語源…先住民族、ヌンガー族のNhanda方言で「長い胞子(種子)」の意
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【よく似た種との区別】
Amanita lesueurii
オーストラリア、西オーストラリア州に分布する
ITS領域の塩基配列が類似している
本種より子実体のサイズが小さい
本種と異なり子実体が老成すると煙灰色ではなく淡ワイン黄褐色を帯びる
本種より担子胞子のQ値が小さい
本種と異なり担子胞子が円筒形ではなく長形~円筒形
ITS領域の塩基配列が異なる(類似度92%)
Amanita wadjukiorum
本種と傘の色が異なる
本種と外被膜の色が異なる
本種より担子胞子が短い
本種より担子胞子のQ値が小さい
本種と異なり担子胞子が円筒形ではなく楕円形~長形
Amanita angustispora
同じマツカサモドキ節に含まれる
オーストラリアに分布する
子実体が白色系
クランプを欠く
本種より子実体のサイズがずっと小さい
本種と異なり傘表面の被膜の名残が不明瞭な薄いフェルト状ではなく明瞭な柔らかい疣状
本種と柄の基部の被膜の付き方が異なる
Amanita preisii
同じマツカサモドキ節に含まれる
オーストラリアに分布する
子実体が白色系
クランプを欠く
本種より担子胞子のQ値が小さい
Amanita clelandii
同じLepidella節に含まれる
オーストラリアに分布する
子実体が白色系
クランプを欠く
本種より担子胞子のQ値が小さい

(その他掲載種)

Amanita kalamundae O.K. Mill.
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【よく似た種との区別】
Amanita pyramidiferinus
オーストラリアに分布する
本種より内被膜が淡色
本種と異なり肉が黄変しない
本種と異なり子実体に塩素臭を欠く