(仮訳)ヨーロッパから新種記載および配列決定されたAmplistroma longicollisおよびそのアナモルフ
Checa, J., Blanco, M. & Moreno, G., 2012. Amplistroma longicollis, a new species and its anamorph state described and sequenced from Europe. Mycological …. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-011-0776-8 [Accessed December 24, 2013].
【R3-00187】2013/12/25投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

スペインのマツ林から、Acrodontium様のアナモルフを持つAmplistroma longicollisを新種記載した。
LSUに基づく分子系統解析では、本種は同属菌よりも別属のWallrothiella congregataに近縁だった。
その結果から、アンプリストロマ科の属レベルの分類形質として子座の有無という単一の形態形質が用いられることに疑問が生じたため、将来的に再整理が必要だとされた。
Irura, Guipuzcoa, Spain

(新種)

Amplistroma longicollis Checa, M.N. Blanco & G. Moreno
語源…長い頸部の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Wallrothiella congregata
LSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子座を欠く
LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Amplistroma guianense
LSUに基づく分子系統解析で近縁
LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Amplistroma diminutisporum
子座表面をアモルファスの物質が覆う
本種と異なり子座表面が黄褐色~鈍褐色
子座表面のアモルファスの色が本種と異なり褐色
本種と異なり子座内部が褐色ではなく、新鮮時帯緑色で乾燥すると暗色になる
本種より子嚢殻の頸部が短い
本種より子嚢のサイズが小さい
本種より子嚢胞子のサイズが小さい
Amplistroma xylarioides
腐朽材上に発生する
子座表面をアモルファスの物質が覆う
子座内部が褐色
子嚢殻が多列生
子嚢のサイズが類似している
子嚢胞子のサイズが類似している
本種と異なり子座に様々な長さの柄を持つ
本種と異なり子座表面のアモルファスに胞子を含まない(ただし、それは調べられた標本が古かったためかもしれない)
本種より子嚢殻の頸部が短い
Amplistoma ravum
子嚢殻の頸部が長い
Acrodontium様のアナモルフを持つ
子座表面にアモルファスの物質を欠く
子嚢殻の上および間に広がる菌糸が帯褐色ではなく帯黄色
本種と異なり子嚢殻が多列生ではなく単列生
分生子形成細胞が本種より細長い
LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される