(仮訳)中国南部産の新種Amylosporus sulcatus
Huang, F-C. et al., 2018. Amylosporus sulcatus sp. nov. (Russulales, Basidiomycota) from Southern China. Mycobiology. Available at: https://tandfonline.com/doi/abs/10.1080/12298093.2018.1544768 [Accessed January 7, 2019] 【R3-05836】2019/1/7投稿

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3行まとめ

中国広西チワン族自治区において発生した菌を検討し、Amylosporus sulcatusとして新種記載した。
本種は傘表面に環溝を有し、孔口面が雪白色であり、有柄であることなどで特徴づけられた。
ITS+nrLSUによる分子系統解析を実施し、同属他種との形質比較表などを掲載した。
中国広西チワン族自治区崇左市竜州県弄崗国家級自然保護区

(新種)

Amylosporus sulcatus F.C. Huang & Bin Liu
語源…溝状の(傘表面の性状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Amylosporus campbellii
子実体が有柄
担子胞子のサイズの範囲が重なる
骨格菌糸が非アミロイド
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレード1に含まれる)
本種と異なり子実体が一年生~多年生ではなく一年生
本種と異なり子実体がほぼ無柄のことがある
本種と異なり傘表面が綿毛状ではなく平滑で瘤状
本種より孔口のサイズが大きい
本種と異なり孔口が角形、不規則形、不規則な切れ込み状ではなく円形~角形
本種と異なり担子胞子表面が非常に細かい疣状ではなく微細な小刺状
本種より肉に粘質原菌糸を豊富に含む
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Amylosporus guaraniticus
担子胞子のサイズの範囲が重なる
骨格菌糸が非アミロイド
肉に粘質原菌糸を含む
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレード1に含まれる)
本種と異なり子実体が一年生~多年生ではなく一年生
本種と異なり子実体が重生する
本種と異なり子実体が有柄ではなく無柄
本種と異なり子実体縁部が不稔
本種より孔口のサイズが大きい
本種と異なり孔口が角形、不規則形、不規則な切れ込み状ではなく角形
本種と異なり担子胞子表面が非常に細かい疣状ではなく微細な粗面
本種と異なり柄に粘質原菌糸を含まない
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Amylosporus auxiliadorae
子実体が有柄
孔口のサイズの範囲が重なる
担子胞子のサイズの範囲が重なる
本種と異なり子実体が一年生~多年生ではなく一年生
本種と異なり子実体縁部が不稔
本種と異なり傘表面が綿毛状ではなく平滑
本種と異なり孔口面が雪白色ではなく黄褐色、粘土黄褐色、藁色
本種と異なり孔口が角形、不規則形、不規則な切れ込み状ではなく不規則形
本種と異なり子実層の菌糸にクランプを欠く
本種と異なり担子胞子表面が非常に細かい疣状ではなく微細な粗面
本種と異なり実質の生殖菌糸が単純隔壁またはクランプを有するのではなく単純隔壁のみ
本種と異なり骨格菌糸が非アミロイドではなく僅かにデキストリノイド
本種と異なり粘質原菌糸を欠く
Amylosporus daedaliformis
子実体が有柄
担子胞子のサイズの範囲が重なる
実質の生殖菌糸が単純隔壁またはクランプを有する
本種と異なり子実体が一年生~多年生ではなく一年生
本種と異なり子実体が無柄のことがある
本種と異なり孔口が成熟時迷路状
本種と異なり担子胞子表面が非常に細かい疣状ではなく平滑
本種と異なり骨格菌糸が分枝しない
本種と異なり肉および柄ではなく実質に粘質原菌糸を含む
Amylosporus succulentus
子実体が有柄
担子胞子のサイズの範囲が重なる
肉に粘質原菌糸を含む
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレード1に含まれる)
本種と異なり子実体が一年生~多年生ではなく一年生
本種と異なり孔口面が雪白色ではなくクリーム色~帯桃紫色
本種より孔口のサイズが大きい
本種と異なり孔口が角形、不規則形、不規則な切れ込み状ではなく角形
本種と異なり担子胞子表面が非常に細かい疣状ではなく微細な粗面
本種と異なりシスチジオールを有する
本種と異なり骨格菌糸が非アミロイドではなくデキストリノイド
本種と異なり実質の生殖菌糸が単純隔壁またはクランプを有するのではなく単純隔壁のみ
本種と異なり柄ではなく管孔に粘質原菌糸が頻繁に見られる
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される