(仮訳)中国において腐敗したクリから分離された新興の病原菌:新種Gnomoniopsis daii
Jiang, N. & Tian, C-M. 2019. An Emerging Pathogen from Rotted Chestnut in China: Gnomoniopsis daii sp. nov. Forests. Available at: https://www.mdpi.com/1999-4907/10/11/1016 [Accessed November 20, 2019] 【R3-06787】2019/11/20投稿

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3行まとめ

中国安徽省および湖北省においてクリの果実に腐敗を引き起こした菌を検討し、Gnomoniopsis daiiとして新種記載した。
本種は分生子果を形成したものの、有性世代は認められなかった。
本種の病原性を接種試験で確かめた。
中国安徽省六安市

(新種)

Gnomoniopsis daii C.M. Tian & N. Jiang
語源…中国の分類学者、戴芳瀾氏に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Gnomoniopsis smithogilvyi
同じクリ属植物を宿主とする
宿主に対する病原性を有する
分生子のサイズの範囲が重なる
ITSおよびITS+tef1+tub2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくヨーロッパ、オセアニアなどに分布する
本種と異なりCastanea mollissimaではなくC. sativaC. crenata x C. sativaなどを宿主とする
本種と異なり幹および枝から分離されている
本種と異なり有性世代が知られている
ITSおよびITS+tef1+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Gnomoniopsis clavulata
同じブナ科樹木を宿主とする
分生子のサイズの範囲が重なる
ITSおよびITS+tef1+tub2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなく米国などに分布する
本種と異なりクリ属ではなくコナラ属植物などを宿主とする
本種と異なり有性世代が知られている
ITSおよびITS+tef1+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Gnomoniopsis paraclavulata
同じブナ科樹木を宿主とする
分生子のサイズの範囲が重なる
ITSおよびITS+tef1+tub2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなく米国などに分布する
本種と異なりクリ属ではなくコナラ属植物などを宿主とする
本種と異なり有性世代が知られている
ITSおよびITS+tef1+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される